ストラテジーがビットコイン1万100枚を追加購入、総保有数59万2,100BTCに

ストラテジーがBTC追加購入

ビットコイン(BTC)の購入を積極的に進めている米ナスダック上場企業ストラテジー(Strategy)が、BTCの追加購入を6月16日に発表した。

ストラテジーは、6月9日から6月15日までの期間に10,100BTCを現金約10億5,000万ドル(約1,514億円)で購入。手数料と経費を含む1BTCあたりの取得額は約10万4,080ドル(約1,500万円)となっている。

発表によるとストラテジーは6月15日時点で、合計約59万2,100BTCを保有しているという。手数料と経費を含む取得額は約418億4,000万ドル(約6兆300億円)となっており、1BTCあたりの取得額は7万666ドル(約1,018万円)とのこと。

なお記事執筆時点のBTC価格は約10万8,555ドル(約1,570万円)となっている(6月17日6:32 コインマーケットキャップ調べ)。

また今年に入ってからのストラテジーのBTC利回りは、累計で19.1%に達したという。

なおストラテジーが前回、BTCの追加購入を報告したのは6月9日。同社は6月2日から6月8日までの期間に、1,045BTCを現金約1億1,020万ドル(当時約159億円)で購入していた。

米証券取引委員会(SEC)に提出された書類によれば、今回のBTC購入に充てられた資金は複数の手段を通じて調達されている。ストラテジーは、まず6月15日までの1週間でアット・ザ・マーケット(ATM)オファリングを実施し、合計7,840万ドル(約113億円)を調達した。

その内訳としては、シリーズAパーペチュアルストライク優先株(STRK株:年利8.00%)を452,487株発行し4,520万ドル(約65億円)調達。またシリーズAパーペチュアルストライド優先株(STRF株:年利10.00%)を286,101株発行し2,860万ドル(約41億円)を調達した。

さらに6月10日には、同じくシリーズAパーペチュアルストライド優先株(STRD株:年利10.00%)11,764,700株の公募を完了し、約9億7,970万ドル(約1,417億円)の純資金を調達していた。

なおATMオファリングは、株式の追加オファリングの一種であり、上場企業が時間をかけて資本を調達するために利用する手法である。上場企業が新規発行した株式または既に所有している株式を、指定された証券会社を通じて、現行の市場価格で二次取引市場に段階的に売却する。

参考:ストラテジー
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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