ANAPライトニングキャピタルがビットコイン追加購入
東証スタンダード上場企業のANAPホールディングスが、同社子会社のANAPライトニングキャピタルによるビットコインの追加購入を6月12日に発表した。
ANAPホールディングスは、若年層女性向けのカジュアルファッションブランド「ANAP(アナップ)」を展開するANAPも子会社に持つ企業だ。
今回ANAPライトニングキャピタルは、発表同日に4億3,271万6,235円にて27.5031BTCを購入したという。これにより同社の保有するビットコインは計153.4627BTCとなっている。
なおこれまでに同社が購入したビットコインの総投資額は、22億7,161万9,772円。平均取得単価は1BTCあたり1,480万2,418円とのこと。
購入後のビットコインの運用・管理は、ANAPライトニングキャピタルが行う。またビットコインの保有残高は四半期ごとに時価評価し、その評価損益を損益計算書に計上するとのことだ。
なおANAPは今年4月に持株会社体制へ移行し、社名を「株式会社ANAP」から「株式会社ANAPホールディングス」に変更。これに伴いアパレル事業は新設された「株式会社ANAP」へ承継されている。また同時に、投資関連事業を行う「株式会社ANAPライトニングキャピタル」の他、美容サロン関連事業を行う「株式会社AEL」、「株式会社ARF」を新設し、事業の多角化を進めている。
またANAPホールディングスは6月9日、国内上場企業として初となるビットコイン現物での増資をすることを発表した。7月18日予定の臨時株主総会での承認を条件に、7月22日に払い込みが完了する予定だ。この動きは、上場企業による資本政策の一環として、ビットコインが現物出資の手段として活用された初の事例であり、一定の制度的承認がなされた可能性を示すものといえる。
また同日にANAPホールディングスは、2025年8月期末までに1,000BTC以上保有する計画を発表した。
その他にも「ビットコイン事業」として、ビットコインおよびそのデリバティブ(金融派生商品)の売買を通じて、収益機会の獲得を目指す「ビットコイントレーディング戦略」や高感度なBTCユーザーを対象に、実店舗およびECで新ブランドを展開する「ライフスタイル事業」、ブロックチェーン技術を活用したBTC決済、マイニング、関連ソリューションを開発する「テクノロジー事業」を開始するとANAPホールディングスは発表している。
参考:ANAPホールディングス
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