ナスダック上場企業初、バイオネクサスジーンラボがイーサリアム優先の財務戦略を採用

BGLCがイーサリアムを優先財務資産に

米証券取引所ナスダック(Nasdaq)上場のテクノロジー企業「バイオネクサスジーンラボ(BioNexus Gene LabBGLC)」が、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)に重点をおいた新たな財務戦略に取り組むことを35日に発表した。戦略的財務資産にETHのみを優先的に採用するのは、ナスダック上場企業として初の事例となるとのこと。

発表によると、この決定はBGLCの取締役会によって承認されたとのこと。 また同社の取締役会は、ETHが企業財務戦略において優れている点として、主要な金融機関によるETF(上場投資信託)への採用や、ステーキング機能、ステーブルコイン決済および分散型金融(DeFi)の基盤技術としての役割、今後予定されているイーサリアム(Ethereum)ネットワークの大規模アップグレード「ペクトラ(Pectra)」による機能強化を挙げている。

またBGLCは投資家のイーサリアムに対する理解を深めるため、ホワイトペーパー「イーサリアム戦略ホワイトペーパー(ETHEREUM STRATEGY WHITEPAPER)」を今回の発表と同日に一般公開した。このホワイトペーパーでは、ビットコイン(BTC)が「価値の保存」としての用途に特化しているのに対し、イーサリアムは「プログラム可能な資産」であることが強調されている。

またBGLCは、米ワイオミング州のブロックチェーン規制も、今回の決定を後押しした要因の一つであると説明している。特に最近可決された「ワイオミングステーブルコイン法(Wyoming Stable Token Act)」は、州政府が裏付けるステーブルコインの発行を可能にし、デジタル金融エコシステムの発展を促進するものだとしている。

今回の戦略の一環として、BGLCはETHをベースとした金融アプリケーションと革新的な財務管理手法の研究を継続するとのこと。また、ブロックチェーン技術をコアテクノロジー業務にさらに統合する機会についても評価を行っていくという。

さらに、BGLCはワイオミング州のステーブルコイン発行フレームワークがもたらす潜在的な影響を評価するとしており、これが進化するデジタル金融の分野におけるETHの役割をさらにサポートする可能性があるとBGLCは述べている。

なおドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は3月7日、「戦略的ビットコイン準備金」および「米国デジタル資産備蓄」を設立する大統領令に署名した。

「米国デジタル資産備蓄」ではETH、エックスアールピー(XRP)、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)が取り扱われる予定だ。

参考:プレスリリースイーサリアム戦略ホワイトペーパー
画像:iStock/Lidiia-Moor

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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