米ナスダック上場Trident、「XRP」を戦略準備金に採用で5億ドル調達へ

トライデントが5億ドル調達へ

米ナスダック(Nasdaq)上場企業トライデントデジタルテックホールディングス(Trident Digital Tech Holdings)が、最大5億ドル(約715億円)を調達し、法人向けの大規模なエックスアールピー(XRP)トレジャリー(財務資産)の設立を予定していると6月12日に発表した。

トライデント社はブロックチェーンベースのIDソリューション「トライデンティティー(Tridentity)」を提供するシンガポール拠点の企業。今回同社は株式発行、私募債、ストラクチャードファイナンス(仕組みを利用した調達)ツールの組み合わせにより、最大5億ドルを調達する予定だという。

調達した資金は、長期保有型の戦略的準備資産としてXRPの取得に充てるほか、ステーキングによる利回りの獲得や、リップル(Ripple)エコシステム関連に充てられる予定とのこと。またトライデント社は、分散型金融(DeFi)分野の取り組みを強化するため、特定のインフラプロジェクトやアプリケーションとの連携も予定しているという。

XRP準備資産の初期展開は今年後半を予定しているという。現在トライデント社は複数の暗号資産財団や機関投資家と、XRPの取得条件およびオンチェーンインフラの整備に関する協議を進めているとのこと。また同社はXRP準備金設立にあたり、金融取引業規制機構(FINRA)登録の戦略アドバイザーであるチェインスセキュリティーズ(Chaince Securities)を任命したという。

なおトライデント社の他にも、AI駆動型の送迎サービス「ウィーバス(Webus)」を展開する中国企業ウィーバスインターナショナル(Webus International)、米国の医薬品流通企業ウェルジスティクスヘルス(Wellgistics Health)、再生可能エネルギーおよび電動モビリティ事業を展開する英ビボパワーインターナショナル(VivoPower International)が今年5月にXRP準備金設立の計画を発表している。

ウィーバスインターナショナルは最大3億ドル(当時約431.6億円)規模の非株式型資金調達によってXRP準備金を構築。ウェルジスティクスヘルスは、5,000万ドル(当時約71.8億円)のエクイティ型信用枠を確保したと発表している。

またビボパワーインターナショナルは、1億2,100万ドル(当時約173.8億円)を私募により調達したと発表。同社は暗号資産の保管サービスを手がけるビットゴー(BitGo)と提携し、XRPの取得および保管を行う予定だ。

参考:トライデント社
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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