RLUSDとOUSGの決済可能に
機関投資家向けDeFi(分散型金融)プロトコル「オンドファイナンス(Ondo Finance)」発行のRWA(実物資産)トークン「OUSG」が、分散型レイヤー1ブロックチェーンのXRPレジャー(XRP Ledger:XRPL)上で利用可能になった。米リップル(Ripple)社が6月11日に発表した。
これにより機関投資家は、米ドル建てステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」を使用して、XRPL上の「OUSG」をリアルタイムで購入・償還が可能になったとのこと。
「OUSG」は、米資産運用大手ブラックロック(BlackRock)の「iシェアーズ米国短期国債ETF(iShares Short Treasury Bond ETF)」を大部分に組み込む短期米国債をトークン化したRWAトークンだ。現在「OUSG」はイーサリアム(ETH)、ポリゴン(POL)、ソラナ(SOL)上で発行されており、今回のXRPLは4つ目の対応ブロックチェーンとなる。
なお今月10日よりXRPL上では、米国債担保のコマーシャルペーパー「グッゲンハイム・トレジャリー・サービス DCP(Guggenheim Treasury Services DCP:GDCP)」が運用開始されている。「GDCP」は、2024年9月にイーサリアム(Ethereum)上で発行開始され、金融商品格付け機関ムーディーズ(Moody’s Corporation)から短期債として最高格付けのプライム 1(Prime-1)を取得している。
「GDCP」がXRPL上で展開されたことで、リアルタイム決済と統合可能な高度な財務管理ソリューションを適格機関投資家および適格購入者に対して提供可能になったとのこと。
この発表の際リップル社は、今後「GDCP」への投資を通じてXRPL上で展開されているトークン化された米国債に関する取り組みを強化するとしていた。その具体的な事例としてリップル社は「OUSG」を挙げていた。
参考:リップル社
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