GMOコイン、「ETHW」に続き「Ethereum Fair(ETHF)」を日本円で交付へ

GMOコインがETHFを日本円相当額で交付へ

国内暗号資産(仮想通貨)取引所GMOコインが「Ethereum Fair」のトークン「ETHF」について、その相当額を日本円で交付することを10月14日発表した。

GMOコインでは「EthereumPoW」のトークン「ETHW」についても、その相当額を先日10月5日に日本円で交付していた。

今回の「ETHF」対象となるのは前回の「ETHW」付与と同じく、9月15日にGMOコインでイーサリアムのイーサ(ETH)を保有していたユーザーだ。貸暗号資産サービスに貸し出しているETHも対象となる。

交付日については10月21日で、基準価格は1ETHF=79円(日本円の小数点以下は切り捨て)になるとのことだ。

なおコインマーケットキャップによると、記事執筆時点(10/17 13:00)の「ETHF」の価格は128.15円となっている。

「Ethereum Fair」は、9月15日に実行されたイーサリアム(Ethereum)メインネットの大型アップグレード「マージ(The Merge)」後に発生したブロックチェーン。

「マージ」によりイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムがPoWからPoSに移行し、残存したPoWチェーンが分岐され「Ethereum Fair」および「EthereumPoW」が始動した。

「ETHW」と「ETHF」はこれらブロックチェーンがローンチしたことにより、イーサリアム(ETH)保有者に対し保有ETHと同数の各トークンがエアドロップ(配布)されていた。

なお「EthereumPoW」が9月15日に稼働開始したのに対し、「Ethereum Fair」は9月26日にメインネットローンチしている。

これらトークンは、メタマスク(MetaMask)などの暗号資産ウォレットにETHを保有していたユーザーはそのまま入手できているが、中央集権取引所を介してETHを保有するユーザーについては、取引所が「ETHW」および「ETHF」を受け取っている為、同トークンが取得できるかは取引所の判断に委ねられていた。

GMOコインは今回の判断について「ETHW」交付の際と同様に、同社の「計画されたハードフォーク及び新規暗号資産への当社対応指針」に基づき行うとしている。

同方針では、現物(今回ではETH)を保有するユーザーには新規暗号資産の付与もしくは新規暗号資産相当額の金銭の交付するとしているが、今回は後者の判断となり「ETHF」は日本円で交付されることになった。

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参考:GMOコイン
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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