アンカレッジ、機関投資家向けイーサステーキング提供へ

アンカレッジ、イーサステーキングサービス提供へ

米国政府公認のデジタル銀行アンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)が、機関投資家向けのイーサリアム(イーサ/ETH)ステーキングサービスを提供することを6月28日に発表した。

現在イーサリアムはコンセンサスアルゴリズムの移行中であり、PoWを採用する従来のチェーンとPoSを採用するビーコンチェーンが並行して運用されている。今年夏頃にPoWからPoSへの移行(マージ)が完了する予定だ。

イーサのステーキングにはブロック報酬とトランザクション報酬の2種類の報酬がある。マージが完了するまではブロック報酬のみが発生し、その報酬はしばらく引き出すことができない。マージが完了し、トランザクションの検証者がマイナーからバリデーターに引き継がれると、ステーキングによってトランザクション報酬が得られるようになる。

アンカレッジの強みとしては暗号資産カストディに特化したセキュリティや銀行と同水準の規制基準の遵守が挙げられている。

アンカレッジは専用のバリデーターを立ち上げることによって、機関投資家が同社に預けているイーサをステーキングに活用できるようにするとのこと。さらにリアルタイムのパフォーマンス監視を行うことでステーキング報酬を追跡・表示するとのことだ。

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参考:Anchorage Digital
デザイン:一本寿和
images:iStocks/wacomka

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この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
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