米アンカレッジ、KKRやGSらから約400億円調達

米アンカレッジ、KKRやGSらから約400億円調達

米国政府公認のデジタル銀行アンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)が、約400億円(3億5千万ドル)を調達したことが12月15日に分かった。

また同社の企業評価額は約3,400億円(30億ドル)となった。

プライベート・エクイティファンドKKRがこのシリーズDをリードし、Goldman Sachs、Alameda Research、Andreessen Horowitz、Apollo credit funds、Blockchain Capital、Delta Blockchain Fund、Elad Gil、GIC、GoldenTree Asset Management、Innovius Capital、Kraken、Lux Capital、Senator Investment Group、Standard Investments、Thoma Bravo、Wellington Managementなどが参加した。

ちなみにKKRは初めて暗号資産領域の企業へ投資したようだ。

発表によれば、調達した資金はデジタル資産を世界経済に統合していくための取り組みに活用するとのことだ。

具体的な取り組みとして、「グローバルな機関投資家向けに暗号資産インフラソリューションの改善、金融情勢のさらなるナビゲート、プロダクト提供や顧客基盤の拡大」などが挙げられている。

KKRのテクノロジーグロースエクイティチームのシニアリーダーであるベン・ピーダーソン(Ben Pederson)氏は発表にて次のようにコメントしている。

「機関投資家のデジタル資産へのアクセスを可能にしたパイオニアとして、アンカレッジは最新のセキュリティと使いやすさの両方を兼ね備えたクラス最高の機関投資家向けデジタル資産プラットフォームを構築しています。今回のシリーズDラウンドを主導し、Diogo、Nathanなど彼らの有能なチームと協力して、差別化され規制され統合された一連のソリューションを通じて、デジタル資産の機関投資家の採用を支援し続けることができることを嬉しく思います」

今年の7月にアンカレッジは米国司法省の法務執行を担う米国連邦保安局(USMS)よりカストディパートナーに任命されており、暗号資産領域に関して米国の官民連携を担うポジションとしての、今後の展開に注目だ。

参考:アンカレッジ
images:iStocks/BadBrother・kento
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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