イーサリアムが3つのテストネット廃止へ、PoS移行後に

イーサリアムがKiln・Ropsten・Rinkeby廃止へ

イーサリアム(Ethereum)のテストネットであるKiln(キルン)・Ropsten(ロップステン)・Rinkeby(リンケビュー)の3つのネットワークが、今後のアップデートである「マージ(The Merge)」後に廃止される予定であることが6月21日分かった。

イーサリアム財団(Ethereum Foundation)のプロトコルサポートチームは、この3つのテストネットを「非推奨」とし、Goerli(ゴエリ)またはSepolia(セポリア)のテスト環境に移行するよう伝えた。

なお「マージ」とは、イーサリアムにおけるコンセンサスアルゴリズムをPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)へ移行するアップグレードのことだ。イーサリアム2.0のチェーン(ビーコンチェーン)にイーサリアム1.0のチェーン(エグゼキューションチェーン)を移行する計画となっており、2022年後半に実施される予定だ。

同チームのブログ投稿によると、今年3月に立ち上げられたキルンは、イーサリアムメインネットが「マージ」を完了しPoS(プルーフオブステーク)に移行した直後にシャットダウンされるとのこと。

またイーサリアムで最も古いテストネットであるロップステンは、今年の第4四半期(10~12月)に廃止となるようだ。

リンケビューについては、このままPosには移行せずに来年第2四半期(4~6月)に閉鎖されるとのこと。

なおキルンは大型アップグレード「マージ」に向け3月にローンチされ、同時に「マージ」を実施した。またロップステンは今月8日に同じく「マージ」を実施し、PoSに移行完了している。

イーサリアムにはメインネットをコピーしたテストネットワークが複数存在している。これによりアプリケーション、ツール、インフラストラクチャ、およびプロトコルの開発者は、メインネットにデプロイする前に無料でバグのチェックなどテストが実施できるようになっている。

しかしテストネットは、メインネットと同じく全ての機能を持っているため、時間経過とともにデータが大きくなり、ノードの実行と保守が困難になる。そのためテストネットは定期的に廃止されるというわけだ。

「マージ」に向けた直近で予定されているアップグレードとしては、15,050,000ブロック目のおおよそ6月29日に「Gray Glacier(グレイグレーシャー)」が実施予定だ。

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参考:イーサリアム財団
デザイン:一本寿和

images:iStocks/dalebor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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