ビットコインL2「Stacks」、最新アップグレードでDeFi処理能力が最大30倍に向上

StacksがSIP-034アップグレードを実装し処理能力向上

ビットコイン(Bitcoin)のレイヤー2ネットワーク「スタックス(Stacks)」のメインネットですでに有効化されている「SIP-034」の効果として、特定の分散型金融(DeFi)アプリケーションにおいて実効的な処理能力が最大30倍向上したと、スタックス開発元であるスタックスラボ(Stacks Labs)が3月17日に発表した。

同アップグレードは2025年10月16日から30日にかけて行われたコミュニティ投票を経て、11月に承認結果が公表され、同月にメインネットで有効化された。

「SIP-034」は、スタックスネットワークがトランザクション処理の制限を扱う方法を変更するものだ。従来のシステムでは、特定の資源次元だけが制約になっていても、それだけを個別にリセットできず、未使用の処理余力を十分に活かしにくい状態だった。今回のアップグレードにより、枯渇した特定の予算次元のみを対象にしたリセットが可能になり、利用可能な処理能力をより効率的に使用できるようになったという。

ザ・ブロック(The Block)によると、スタックスラボのプロダクトリードであるアレックス・フース(Alex Huth)氏は、各トランザクションが複数の「resource budget」に照らして評価され、従来はそのうち1つが上限に達すると、他に余力があっても処理継続が難しかったと説明した。

また同氏は、現在はブロック内に残余があることを確認しながら、安全に処理を継続しやすくなったとの趣旨を述べた。

この改善効果はすべてのアプリケーションで均一ではない。報道によるとフース氏は、読み取り処理が多く複雑なDeFiのユースケース、たとえば集中流動性や高度な自動マーケットメーカー(AMM)の設計などで最大の効果が期待されるとしている。これらは以前のシステムでは制約を受けていたという。

また同氏は「STX」トークンへの影響について、今回のアップグレードはトークノミクスを直接変更するものではない一方、ネットワーク活動の増加を通じて、トランザクション数や手数料の増加につながる可能性があるとの見方を示した。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

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田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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