米サークル「USDC」、インジェクティブにネイティブ対応開始

ネイティブUSDCがインジェクティブに対応開始

米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドル建てステーブルコイン「USDC」のネイティブ型トークンが、レイヤー1ブロックチェーン「インジェクティブ(Injective)」に対応開始したことが5月8日に発表された。

インジェクティブは、金融向けに最適化されたレイヤー1ブロックチェーンで、EVMとCosmWasmを同一チェーン上で扱えるMultiVM環境を特徴とする。ネイティブEVMの実装によりSolidityコントラクトを展開できるほか、CosmWasmにも対応している。さらにMultiVM Token Standard(MTS)により、EVMとCosmos環境のあいだで同一資産をブリッジやラップなしで扱える設計となっている。また、インジェクティブはイーサリアム(Ethereum)やソラナ(Solana)、IBC対応チェーンとの相互運用性を備える一方、Solana VMのネイティブ実行対応については現時点ではロードマップ段階である。

ネイティブ型のUSDCは、サークルが公式に発行するUSDCであり、常に米ドルと1対1で償還が可能だ。そのため価格がドルと乖離してしまうディペグが起こる可能性が低いという特徴がある。サークルは、USDCが現金および短期米国債などの準備資産により裏付けられ、月次の証明を受けていると説明している。

今回ネイティブ型USDCはインジェクティブのEVMとCosmWasm両方で動作するとのこと。

またネイティブ型「USDC」のブロックチェーン間転送を可能にする「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」のアップデート版「CCTP V2」についてもインジェクティブに対応開始した。

CCTPは、USDCを転送元のチェーンで消滅(バーン)させ、転送先のチェーンで発行(ミント)する「バーンアンドミント(Burn and mint)」を採用することで、ラップド資産や流動性プールに依存せず、ネイティブUSDCを1対1でブロックチェーン間転送できる仕組みである。

現在ネイティブ型USDCに対応するブロックチェーンは、計34チェーン。アルゴランド(Algorand)、アプトス(Aptos)、アービトラム(Arbitrum)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、セロ(Celo)、コーデックス(Codex)、エッジチェーン(EDGE Chain)、イーサリアム(Ethereum)、ヘデラ(Hedera)、ハイパーEVM(HyperEVM)、インジェクティブ(Injective)、インク(Ink)、リネア(Linea)、モナド(Monad)、モーフ(Morph)、ニア(NEAR)、ノーブル(Noble)、OPメインネット(OP Mainnet/Optimism)、ファロス(Pharos)、プルーム(Plume)、ポルカドット(Polkadot)、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、セイ(Sei)、ソラナ(Solana)、ソニック(Sonic)、スタークネット(Starknet)、ステラ(Stellar)、スイ(Sui)、XRPレジャー(XRP Ledger:XRPL)、ユニチェーン(Unichain)、ワールドチェーン(World Chain)、XDC、ジーケーシンク(zkSync)だ。

またCCTPは、USDCのメインネット対応として、アービトラム(Arbitrum)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、コーデックス(Codex)、エッジチェーン(EDGE Chain)、イーサリアム(Ethereum)、ハイパーEVM(HyperEVM)、インジェクティブ(Injective)、インク(Ink)、リネア(Linea)、モナド(Monad)、モーフ(Morph)、OPメインネット(OP Mainnet)、ファロス(Pharos)、プルーム(Plume)、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、セイ(Sei)、ソラナ(Solana)、ソニック(Sonic)、スタークネット(Starknet)、ユニチェーン(Unichain)、ワールドチェーン(World Chain)、XDCネットワーク(XDC)の23チェーンに対応している。加えて、アークテストネット(Arc Testnet)およびステラテストネット(Stellar Testnet)でも提供されている。BNBスマートチェーン(BNB Smart Chain)はUSYCのみ対応し、USDCは非対応だ。また、Aptos、Noble、SuiはCCTP V1のみ対応となっている。

参考:サークルインジェクティブ
画像:iStocks/Cemile-Bingol

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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