ビットスタンプがシンガポールのMPIライセンス取得
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットスタンプ(Bitstamp)が、シンガポール金融管理局(MAS)から主要決済機関(MPI)ライセンスを正式に取得した。ビットスタンプが7月3日に発表した。
MPIライセンスは、MASのもとで一定の取引上限を超えて複数の決済サービスを提供できる決済業者向けのライセンスである。
ビットスタンプは同ライセンスの取得により、アジア太平洋(APAC)地域の機関投資家に向けて暗号資産関連サービスを提供可能となったとのこと。また、ビットスタンプのAPACチームはシンガポールに拠点を構えているという。
なおMASは5月30日付で、デジタルトークンサービス提供者(DTSP)に対する新たな規制方針を公表した。これによりDTSPライセンスを保有していないシンガポール拠点の事業者は、6月30日までに海外顧客向けのデジタルトークンサービスの提供を停止することが義務付けられていた。
さらにシンガポールに拠点を置く、あるいは同国で設立された法人・個人・パートナーシップが、国外に向けてデジタルトークンサービスを提供する場合、DTSPライセンスの取得が義務づけられている。これは6月30日に施行されたFSM法(Financial Services and Markets Act 2022:2022年金融サービス・市場法)第9部および関連規定に基づく措置である。
なおビットスタンプは、株式や暗号資産の取引アプリを提供する米ロビンフッド(Robinhood)により、2億ドル(当時約2,862億円)で買収されている。ロビンフッドが6月2日に発表した。
参考:ビットスタンプ
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