DFDV・UPXI・HODL株に買い評価
米大手金融サービス企業キャンター・フィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)が、ソラナ(SOL)を財務資産として大量に保有する企業、DeFi Development(DFDV)、Upexi(UPXI)、Sol Strategies(HODL)に対するカバレッジを6月16日に開始し、いずれも「オーバーウエイト」評価に設定したことが分かった。同社の最新レポートに基づき、複数のメディアが報じている。
キャンターが設定した目標株価は、DFDVが45ドル、UPXIが16ドル、HODLが4カナダドル(約2.95米ドル)である。
なおキャンターはこの3社の中で、経験豊富な経営陣とソラナ・インフラストラクチャーの所有権を評価し、DFDVが最も有利な立場にあると見ている。DFDVは2つのバリデーター・ノードを運営しており、ソラナネットワーク上で取引を処理し、追加手数料を得ている。
キャンターは72ページに及ぶレポートにて、ソラナを多く保有する企業について「金融の未来がオンチェーンになることに賭けている」とし、今後選ばれるブロックチェーンはソラナである可能性が高いとの見解を示した。
イーサリアムと比較も
また、キャンターのアナリストはイーサリアム(Ethereum)について、外部のスケーリング・ネットワーク(L2)に依存している点が課題であり、ソラナのようなオール・イン・ワン設計に比べて非効率的かつ統一性に欠けると評価した。
L1同士で比較すると、ソラナのテクノロジーはあらゆる指標においてイーサリアムを上回るという見解を示している。
イーサリアムがL2により拡張を図るのに対し、ソラナは基本レイヤー(L1)のみで動作する構造を持ち、ネットワークの断片化を避けながら、手数料を低く抑えられるとアナリストは指摘した。
ビットコイン以外の暗号資産を戦略的にポートフォリオに組み込む企業は、近頃増加傾向にある。
米証券取引所ナスダック(Nasdaq)上場のシャープリンク・ゲーミング(SharpLink Gaming)は、戦略的な資産取得の一環として、暗号資産イーサリアム(ETH)を合計176,270.69 ETH取得したと、6月13日に発表した。
ちなみに、今年3月5日にはナスダック上場のテクノロジー企業バイオネクサス・ジーンラボ(BioNexus Gene Lab:BGLC)が、ETHに重点を置いた財務戦略を開始することを発表している。
参考:米CoinDesk、decrypt
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