NTTデジタルがネロチェーンのバリデータに
NTTドコモのweb3を推進する子会社NTT Digital(NTTデジタル)が、レイヤー1ブロックチェーン「NERO Chain(ネロチェーン)」のバリデータとして新たに参画しノード運営を開始することが5月13日に発表された。
なおバリデータとは、ブロックチェーンのネットワークに接続し、チェーン上の取引が正しいかどうかを検証するノード(コンピューター端末)またはその運営者を指す。
「NERO Chain」は、DPoSA(Delegated Proof of Stake with Authority)コンセンサスアルゴリズムに基づいて構築されたレイヤー1モジュラーアーキテクチャとのこと。ユーザーはPaymaster API(ペイマスターAPI)を利用して、ガス代に使用するトークンを自由に選択できるとのことだ。
なお今年3月に国内暗号資産(仮想通貨)取引所「CoinTrade(コイントレード)」運営のマーキュリーが、「NERO Chain」のバリデータ参画とノード運営の開始を発表している。
NTT Digitalは昨年10月、分散型金融(DeFi)向けレイヤー1ブロックチェーン「インジェクティブ(Injective)」の公式バリデーターとなったことを発表している。
また同社は2023年6月にも、ゲーム特化ブロックチェーンOasys(オアシス)のバリデータに参画していた。しかし同社は2024年7月31日をもってオアシスのバリデータを停止している。
そしてNTT Digitalはその他にも、オムニチェーンレイヤー1ブロックチェーン「ZetaChain(ゼータチェーン)」のバリデータにも参画している。
なおNTT Digitalは2月19日、グローバルに展開する大手独立系ステーキングインフラプロバイダーであるFigment(フィグメント)と連携し、バリデーションビジネスの取り組みを強化することを発表している。
Figmentは、アセットマネージャー、取引所、ウォレット、財団、カストディアン、大規模トークンホルダーなど700以上の機関投資家を対象に、150億ドル相当の資産を支えるステーキングソリューションを提供する企業。Ethereum(イーサリアム)においては最大の非カストディアルステーキングプロバイダーであり、シームレスなポイントアンドクリックステーキング、ポートフォリオ報酬追跡、API統合、監査済みインフラ、スラッシング保護などの機能を備えているという。
NTT DigitalはFigmentからの支援を受け、夏以降にNode Provider/Indexerサービスを開始する予定とのことだ。
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