ハウス食品、大阪・関西万博の海外向けPRのキャンペーンでNFT活用

ハウス食品が万博PRでNFT活用のキャンペーン

ハウス食品グループ本社が、NFTを活用した海外向けのプロモーションとして、大阪・関西万博のPRを兼ねたキャンペーンを実施すると4月21日に発表した。⼤阪創業の⾷品企業として、⼤阪・関⻄万博を盛り上げるため実施するという。

このキャンペーンは、ハウス食品グループ本社(以下ハウス食品)が、同社のキャラクターNFTを発行・配布し、同NFTを獲得したユーザーへ抽選を行い特典を付与するものとなっている。なお今回発行するNFTは、譲渡不可なNFTである「SBT」となる。また特典は大阪・関西万博入場チケット一日券ペア(30組60名)となる。

またこの取り組みでは、ブロックチェーン関連事業を行う国内企業HashPort(ハッシュポート)が開発・提供するアプリ「EXPO2025デジタルウォレット」と連携して実施するという。「あたらしい経済」編集部がHashPortへ取材したところ、発行されるSBTは、レイヤー1ブロックチェーン「Aptos Network(アプトスネットワーク)」上のものになるとのこと。

今回のキャンペーンは全4回にわたって実施される。第1弾は4月21日から5月11日、第2弾は6月9日から6月29日、第3弾と第4弾については現在のところ未定で、特設サイトにて順次公開予定とのことだ。

また配布NFTについては、アンパンマンの作者として知られる故やなせたかし氏および、やなせスタジオがデザインした「ハウス劇場リンゴキッドとなかまたち」のキャラクターデザインのSBTとなる。第1弾はリンゴキッドとなかまたち4種+ミッションクリア1種(リンゴキッド・キライダマン・ホワイトさん・レモーナ+リンゴキッド(カレー))、第2弾はリンゴキッドとなかまたち4種+ミッションクリア1種(カレーおじさん・みつばちハニー・チョットちゃん・コーンくん+カレーおじさん(カレー))とのこと。

キャンペーンサイトからキャラクターSBT・限定SBTを獲得することで、抽選に参加できるようだ。

ハウス食品は昨年12月、web3ポイントプログラム「CURRY PASSPORT(カレーパスポート)」を実施していた。同プログラムは、獲得したポイント数に応じてNFTとなるカレーパスポートのランクがアップし、ランクごとに抽選賞品に応募ができる取り組みだった。

なおこの取り組みのNFTは、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbase(コインベース)開発のイーサリアムレイヤー2ブロックチェーン「Base(ベース)」上で発行されていた。

参考:ハウス食品
画像:iStocks/PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した