米サークル「USDC」、Aptosにネイティブ対応開始

USDCがAptosにネイティブ対応開始

米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドル建てステーブルコイン「USDC」のネイティブ型トークンが、レイヤー1(L1)ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」へ対応開始した。サークルが1月30日発表した。

また今回サークルは、ネイティブ型「USDC」のブロックチェーン間転送を可能にする「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」も「アプトス」に対応したとのことだ。

今回の対応によりネイティブ「USDC」は合計17チェーン上で発行されることになった。

現在は「アプトス」の他、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、アルゴランド(Algorand)、アバランチ(Avalanche)、ヘデラ(Hedera)、ステラ(Stellar)、ノーブル(Noble:コスモスエコシステム)、アービトラムワン(Arbitrum One)、ベース(Base)、OPメインネット(OP Mainnet)、ニア(NEAR)、ポルカドット(Polkadot)エコシステム、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、セロ(Celo)、ズィーケーシンク・エラ(zkSync Era)、スイ(Sui)の17チェーン上でネイティブ発行されている。

また「CCTP」は「アプトス」を含め、イーサリアム(Ethereum)、OPメインネット(OP Mainnet)、アービトラム(Arbitrum)、ポリゴンPOS(Polygon POS)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、ノーブル(Noble)、ソラナ(Solana)、スイ(Sui)の10チェーンに対応している。今回の「アプトス」対応により、10×9=90のルートでネイティブ「USDC」が転送できるようになった。

なおこれまで「アプトス」上では、オムニチェーンプロトコル「レイヤーゼロ(LayerZero)」による「アプトスブリッジ(AptosBridge)」を介してイーサリアムからブリッジされたブリッジ型の「USDC」が流通していた。

このブリッジ型「USDC」は今後、「USDC(LayerZero)」の名称でティッカーシンボルは「lzUSDC」として扱われていくとのこと。

ただし「lzUSDC」は、サークルが正式に発行したネイティブ「USDC」とは異なり、米ドルと1:1の直接交換が不可能であるため、「lzUSDC」の「USDC」への移行が推奨されている。

「アプトス」は、Move(ムーブ)言語を採用したブロックチェーン。並列処理、パイプラインおよびモジュラー技術を用いて、安全かつ効率的なトランザクションの実行を可能としているという。ムーブは、メタ(旧:フェイスブック)が2019年に「リブラ(Libra)」として発足したステーブルコインプロジェクト「ディエム(Diem)」のチームが開発したスマートコントラクト言語だ。なお「アプトス」の他にディエムの開発チームに所属していた元メンバーによって開発されているL1ブロックチェーン「スイ(Sui)」にもMoveは採用されている。

参考:サークル
画像:iStocks/DKosig

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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