アプトス、サークルのUSDCとストライプのオンランプサービス導入へ

AptosがUSDCとStripeの決済サービス導入へ

レイヤー1(L1)ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」上で、米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドルステーブルコイン「USD Coin(USDC)」が近日中に導入される予定だ。「アプトス」を支援するアプトス財団(Aptos Foundation)が11月21日発表した。

また、サークル提供の「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」も「アプトス」に統合されるとのこと。これにより、ユーザーは「アプトス」と「CCTP」対応のブロックチェーン間でネイティブ版「USDC」が転送できるようになる。ちなみに「CCTP」は、ネイティブ版「USDC」を対応ブロックチェーン間で転送可能にするプロトコルだ。

「CCTP」は現在、イーサリアム(Ethereum)・アバランチ(Avalanche)・アービトラム(Arbitrum)・ベース(Base)・ノーブル(Noble)・OPメインネット(OP Mainnet)・ポリゴンPoS(Polygon PoS)・ソラナ(Solana)の8つのネットワークに対応している。なおノーブルはトークン発行プロトコルであり、同プロトコルを介してコスモス(Cosmos)エコシステムへ「USDC」が転送可能になっている。

また現在流通しているアプトス上のブリッジ版「USDC」は、ネイティブ版「USDC」へ変換可能になる予定とのこと。この変換は、ブリッジプロトコル「レイヤーゼロ(LayerZero)」基盤のブリッジプロバイダー「スターゲート(Stargate)」を介して行われるという。

そして「USDC」と「CCTP」に加え、米ストライプ(Stripe)の暗号資産(仮想通貨)オンランプサービスが近日中に「アプトス」に対応する予定とのことだ。このサービスにより、法定通貨からアプトス上の「USDC」への交換が可能となり、事業者は「USDC」を活用した入金や支払いが可能となる。

ストライプは今年10月に、「USDC」とパクソス(Paxos)が発行する米ドルステーブルコイン「USDP」を決済通貨として利用できる新機能「ペイウィズクリプト(Pay with Crypto)」の提供を開始している。

この機能により、ユーザーはイーサリアム・ソラナ・ポリゴン上の「USDC」を決済に利用できる他、「USDP」をイーサリアムとソラナ上で決済できる。さらにストライプの加盟店側は、受け取った「USDC」または「USDP」を法定通貨に自動変換することも可能とのこと。なお、現在このサービスは米国で限られた企業のみが利用できる状況だ。

参考:アプトス財団
画像:PIXTA

関連ニュース

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【4/21話題】メタプラネットが約40億円でビットコイン追加購入、NTT DigitalがLukka Insightsを国内初導入など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

Astar Networkがトークノミクス最適化アップデート実施、ステーキング報酬の見直しなど

アスターネットワーク(Astar Network)で、ネットワーク上の利用状況に応じて、独自アスター(ASTR)の発行量が調整される「ダイナミック・トークノミクス(Dynamic Tokenomics)」モデルのアップデートがガバナンス提案を通じて実施された。アスターネットワークの公式ブログで4月18日に発表された

韓国のブロックチェーン企業DSRV、日本のNext Finance Techと業務提携

韓国のブロックチェーン技術企業であるディーエスアールブイ(dsrv labs:DSRV)と、日本のブロックチェーンインフラ企業ネクストファイナンステック(Next Finance Tech:NFT)が、ブロックチェーンインフラサービスに関する業務提携に向けた基本合意書(MOU)を4月17日に締結した