RLUSDがイーサL2に対応へ
リップル(Ripple)社の米ドル連動型ステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」が、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワーク上でネイティブ発行される予定だ。リップルが12月15日に発表した。
発表によると、オプティミズム(Optimism)、ベース(Base)、インク(Ink)、ユニチェーン(Unichain)にてL2展開へのテストを行うとのこと。ベース・インク・ユニチェーンはオプティミズム・コレクティブ(Optimism Collective)が提供する「OPスタック(OP Stack)」により構築されたL2チェーンである。OPスタックで構築されたチェーン群は「スーパーチェーン(Superchain)」として相互接続が可能となっている。発表ではオプティミズムがL2エコシステムへの重要な入口として機能すると伝えられている。
なおオプティミズム・コレクティブでは、OPスタックで構築したOPメインネット(OP Mainnet)が主要チェーンとして取り扱われている。
RLUSDのL2展開には、相互運用プロトコルのワームホール(Wormhole)による「ネイティブトークン転送(NTT)標準」を活用し、発行主体としての管理を維持したまま、RLUSDの新たなエコシステム間でのオンチェーン流動性移動の安全性と柔軟性を提供するとのこと。
RLUSDは、NYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)の信託会社チャーターを受けているステーブルコイン。同コインはエンタープライズ用途に特化し、特に国際送金の速度向上とコスト削減を目的に設計されている。
現在RLUSDは、XRPレジャー(XRP Ledger)とイーサリアム(Ethereum)の両チェーン上でネイティブに発行されており、時価総額は約13.17億ドル(約2,038億円)超となってる(12月16日14:00 コインマーケットキャップ調べ)。
またリップルは米OCC(通貨監督庁)より、米連邦信託銀行(ナショナル・トラスト・バンク)の条件付き承認を得ている。最終的な承認が得られればRLUSDは州と連邦の両方の監督を得ることになる。
RLUSDのL2対応は、NYDFSの規制承認を条件に、来年2026年に開始される予定とのことだ。
RLUSD is expanding to Layer 2s using @wormhole’s NTT standard for native, secure transfers and will become the first U.S.-based, trust-regulated stablecoin on @Optimism, @Base, @Inkonchain and @Unichain: https://t.co/ju9KyoOIBa
— Ripple (@Ripple) December 15, 2025
This will enhance utility for XRP and RLUSD by…
参考:リップル
画像:iStocks/Aleksei_Derin