テザー社が「EURT」のサポート終了、MiCA規制と需要減少で

テザー社がEURTのサポートを終了

USDTなどのステーブルコイン発行企業テザー(Tether)社が、ユーロテザー:Euro Tether(EURT)のサポートを終了すると11月27日発表した。

EURTはテザー社発行のユーロと1:1でペッグされたステーブルコイン。流通しているEURTと同価値の担保準備金を保持することにより、ユーロの価格を反映している。

テザー社はEURTサポート終了について、「この決定は、欧州市場におけるステーブルコインを取り巻く進化する規制枠組みを考慮した、当社のより広範な戦略的方向性と一致するもの」と説明。

また「よりリスク回避的な枠組みが整うまでは、つまり、イノベーションを促進し、当社のユーザーにふさわしい安定性と保護を提供する枠組みが整うまでは、当社は他のイニシアティブを優先することを選択した」と同社は述べている。

またテザー社は、ステーブルコイン提供の評価基準としてコミュニティの関心や持続可能性使用頻度のバランスを見ているとした。

同社は、テザー社の実物資産(RWA)トークン化プラットフォーム「ハドロンバイテザー(Hadron by Tether)」を活用したオランダ拠点のフィンテック企業クアントズ・ペイメンツ(Quantoz Payments)発行のMiCA準拠のユーロ(EUR)ステーブルコイン「EURQ」及び、米ドル(USD)ステーブルコイン「USDQ」等の新規事業サポートに焦点を移すという。

今回の決定に伴いテザー社は、EURTの、最後の取得リクエストを2022年に処理し、EURTの新規発行リクエストを終了したとのこと。

テザー社はイーサリアム、ソラナ、トロン等、サポートされているすべてのブロックチェーン上のEURTを保有する顧客に対し、2025年11月27日までに資産を償還するよう促している。

参考:発表
関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【12/12話題】バイナンスジャパンがUSDC国内流通目指す、FRUITS ZIPPERのNFT、GFAがミームコイン購入へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored