米サークル、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を「USDC」に交換可能に

ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」が「USDC」に交換可能に

米サークル(Circle Internet Financial)が、「ブラックロック・米ドル機関投資家向けデジタル流動性ファンド(BlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund:BUIDL)」の株式を米ドルステーブルコイン「USD Coin(USDC)」に移管するスマートコントラクト機能を4月11日発表した。

なお同機能が既にローンチされているのかは、リリース文に記載がない。

この機能は、投資家が保有する「BUIDL」をサークルに送信することで、「USDC」と交換(償還)が可能になるとのこと。実質的なオフランプ(法定通貨化)機能となる。

同機能により投資家は、曜日に関係なく24時間365日「BUIDL」と「USDC」がほぼ瞬時に交換可能になるという。サークルは同機能について「BUIDL株を売却したいがデジタルドルの保有者であり続けたいユーザーに、信頼できる透明な方法を提供する」と説明している。

「BUIDL」は、米大手資産運用会社ブラックロック(BlackRock)によって3月20日立ち上げられたトークン化ファンドだ。総資産の100%を現金・米国財務省証券・現先取引に投資する。イーサリアムブロックチェーン上で運用され、ERC20規格のトークン「BUIDL」として投資家はトークン化ファンドを保有し利回りを得る。

この「BUIDL」では1トークン対1ドルの安定した価値提供を目指し、毎日発生する配当を毎月新しいトークンとして投資家のウォレットに直接支払うとのことだ。

なお投資家は「BUIDL」のままでも、事前に承認された他の投資家へ同トークンを譲渡することも可能だ。

ちなみに「BUIDL」は、デジタルアセット発行プラットフォーム運営のセキュリタイズ(Securitize)が、トークン化された持ち分の管理・ファンドの申し込み・償還・分配に関する報告を行っている。

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参考:サークル
images:iStock/Jian-Fan

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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