トランプ前大統領のビットコイン(BTC)に対する見解に変化、「新たな通貨形態」と発言

過去にはスキャム発言も

米国の前大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏のビットコイン(BTC)に対する見解に変化がみられている。3月11日に出演したCNBCのトーク番組「スクワークボックス(Squawk Box)」での同氏の発言に注目が集まっている。

トランプ氏はインタビューの中で、自身もビットコインでの支払いを受けることがあると明かし、ビットコインを「新たな通貨形態」だと評価した。

トランプ氏は2021年6月のフォックスビジネス(FOX Business)のインタビューにて、「ビットコインはスキャムのようだ」と発言し、ビットコインに批判的な姿勢であることを示していた。

その際にトランプ氏はビットコインとドルの関係性についても触れ、「ビットコインは好きではない。なぜならドルと競合する別の通貨だからだ。私はドルが世界の基軸通貨であるべきだと思っている」との考えを示している。

今回のインタビューでトランプ氏はドルとビットコインについても触れ、「私は以前、1つの通貨が欲しいと言っていた。ドルが欲しい。人々がドルから離れていくのは嫌だと私は思っている。しかし、私は、このトークンがひとつの価値を持つようになったことをお伝えしたい」と述べている。

またトランプ氏は、自身のブランドの限定スニーカーが発売された際に、取引の大部分が暗号資産(仮想通貨)で行われたことに触れ、「暗号資産のような新しい通貨で支払われた額は信じられないものであった」と述べている。

「それ(ビットコイン)の利用は多くあったので、現時点で自分がそれを排除するのはいかがなものかなと思う」とトランプ氏は述べている。

なお今回ビットコインについて好意的な姿勢を示したトランプ氏だが、中央銀行デジタル通貨(CBDC)については厳しい姿勢を示している。

同氏はCBDC発行が、銀行引き揚げや政治的な武器となり得る危険性をはらんでいると見ており、銀行や規制当局が国民のお金を引き出そうとすることに対して「強力な保護を導入する」と秋の米大統領選へ向けた選挙活動演説にて表明していた。

関連ニュース

参考:CNBC
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる