アバランチ(AVAX)がネットワーク障害でブロック確定が約6時間停止、現在は解決済み

コードに関連した単純なバグ

レイヤー1ブロックチェーンのアバランチ(Avalanche)で、ブロックの確定(ファイナライゼーション)に問題が発生し、ネットワーク障害が起きた。アバランチが2月23日6:30(EST)に報告した。

具体的には、アバランチネットワーク内の3つのチェーン(Pチェーン、Xチェーン、Cチェーン)を束ねるサブネット「プライマリネットワーク」でのブロック受け入れが妨げられる問題が発生した。開発者がノードのアップグレードを実施し、現在は解決している。

アバランチの開発者で、アバラボ(Ava Labs)の共同創設者であるケビン・セクニキ(Kevin Sekniqi)氏は「この問題はゴシップに関連したメンプール管理のバグのようだが、これは純粋にコードに関連したバグであり、パフォーマンス処理の問題ではない」と報告している。

アバランチは報告の中で、「アバランチバリデーターは各ピアにステーク加重の帯域幅割り当てを提供しており、このバグのあるロジックにより、各ノードが無駄なトランザクションゴシップで割り当てを飽和させていた。この現象により、バリデータが発行したプルクエリがタイムリーに処理されず、(ポールが処理されないため)コンセンサスの停滞につながった」と報告している。

アバランチは23日11:36(EST)にプライマリネットワークのブロックファイナライゼーションが再開され、チームが安定性を監視していると報告。

同日12:43(EST)に、障害が発生してから約6時間後に問題が解決したことが確認されている。

アバランチは昨年3月23日、バグが原因でネットワークが一時停止する事態が起きていた。

ネットワークの停止の原因となったのは、同日に実装されたノードのアップデート「Banff 12(AvalancheGo v1.9.12)」に含まれていたバグによるものであった。

このネットワーク停止を受け、韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所Upbit(アップビット)やBithumb(ビッサム)は、アバランチのネイティブトークン「AVAX」の入出金を停止した。また大手取引所バイナンス(Binance)においても、アバランチで流通しているステーブルコインUSDTなどの入出金をストップしていた。

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参考:報告
images:iStocks/WhataWin

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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