エルサルバドル、ビットコイン支持派のブケレ大統領が再選

2期目をつとめる

エルサルバドル共和国のナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領が、2月4日の投票で同国大統領に再選した。同氏がXにて報告している。

ブケレ氏はポストにて、「私たちは大統領選挙で85%以上の得票率で勝利し、下院議員60人中58人以上を獲得した。これは世界の民主主義史に残る記録だ」と伝えている。

なお今回の勝利によりブケレ氏は、大統領として2期目を務めることになる。同氏は2029年まで大統領を務める予定だ。

エルサルバドルは2021年9月に世界で初めてビットコイン(BTC)を法定通貨として採用した。

2022年11月にはブケレ大統領が、「私たちは明日(11月18日)から毎日1ビットコインを購入していく:We are buying one #Bitcoin every day starting tomorrow」と自身のXにてポストしていた。

またエルサルバドルではビットコイン担保債券「火山債(ヴォルケーノ・ボンズ:Volcano Bonds)」の発行が2024年の第1四半期に予定されている。

ブケレ大統領は、憲法で連続任期が明確に禁止されているにもかかわらず、再選を目指して立候補していた。

2021年、エルサルバドルの議会で任命されたメンバーで構成された同国の最高裁判所は、ブケレ大統領の再選立候補を認める判決を下し、米国を含む世界各国から非難を浴びていた。

エルサルバドルでは、ブケレ大統領の新思想党の支持を得て、政府の社会・経済開発プログラムにビットコイン(BTC)を「献金」した外国人に迅速な市民権を与える移民法が承認されている。

ちなみにブケレ大統領は、2022年春に非常事態を宣言し、かつて国土の大部分を支配していたギャングを撲滅させた実績などから国内で絶大な人気を誇っている。

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images:Reuters

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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