韓国資産運用会社Mirae Asset Securitiesがポリゴンラボと提携、証券トークン化進める

ポリゴンラボは技術コンサルタントを務める

韓国のミラエ・アセット・セキュリティーズ(Mirae Asset Securities Co Ltd)が、ポリゴンラボ(Polygon Labs)と提携し、トークン化された証券ネットワークを開発し、Web3テクノロジーの導入促進を行うようだ。ポリゴンラボが9月7日、X(旧Twitter)にて発表している。

ミラエ・アセット・セキュリティーズは、韓国の資産運用会社だ。同社の運用資産は、5000億ドル(約73.6兆円)を超えるという。

なおポリゴンラボは、トークン化された証券の発行・交換・配布のためのインフラ構築に取り組む「未来アセット・セキュリティ・トークン・ワーキング・グループ」のコンソーシアムの一員として、技術コンサルタントを務めることが、米コインデスクに共有されたリリースにて明らかとなっている。

このグループにはポリゴンラボの他、投資プラットフォームのリンガースタジオ(Linger Studio)やフィンテックスタートアップのコインプラグ(Coin Plug)なども参加している。

ただしこのグループは、ミラエ・アセット・セキュリティーズ、韓国大手金融グループのハナ金融(Hana Financial)、韓国大手通信企業SKテレコム(SK Telecom)が運営するセキュリティトークンコンソーシアムの「ネクスト・ファイナンス・イニシアチブ(Next Finance Initiative:NFI)」とは独立して運営されているとのことだ。

ミラエ・アセット・セキュリティーズのデジタルアセット部長を務めるアン・インソン氏(Ahn In-sung)は、ポリゴンラボとの技術協力を通じて同社が、トークン化証券の分野で世界的なリーダーシップを確立することを目指すことを明かしている。

またポリゴンラボの共同創設者であるサンディープ・ネイワル(Sandeep Nailwal)氏は、ミラエ・アセット・セキュリティーズの証券トークン化への参入は、他の金融機関に対してWeb3の普及を促進させる好例だとコメントしている。

ポリゴンラボは8月、SKテレコムとも戦略的提携契約を結んでいる。

この締結により、SKTは同社提供のNFTマーケットプレイスのトップポート(TopPort)にポリゴンブロックチェーンを統合。また2023年後半にリリース予定のweb3ウォレットも統合対象になるという。

その他の取り組みとして、両社は協力し有望なweb3スタートアップの発掘・育成を行うとのことだった。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/eugenesergeev

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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