先物取引DEX「ApeX Protocol」、流動性プール「SLP V2」リリース

ApeX Protocolが新バージョンの流動性プールをリリース

分散型取引所(DEX)のエイペックスプロトコル(ApeX Protocol)が、新たなバージョンの流動性プール「SLP V2」のリリースを9月4日に発表した。なお同プールは、すでに稼働開始している。

エイペックスプロトコルは、大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)によって設立されたインキュベーター「ダヴィオンラボ(Davion Labs)」のサポートを受け、誕生した先物取引用のプラットフォームだ。

エイペックスプロトコルが提供するトレードプラットフォームには、スタークウェア(StarkWare)開発のレイヤー2スケーラビリティ・エンジン「スタークエクスStarkEx」が採用されており、それによりほぼ即時の決済が実現している。

「スマート流動性プール(SLP:Smart Liquidity Pool)」はエイペックスプロトコルが提供する流動性プールで、資金の預け入れで利回りが得られる。最低100USDCから参加可能だ。

エイペックスプロトコルは「SLP」のベータ版として「SLP V1」を5月に提供を開始。数分で全ての参加枠が埋まるほどの人気を博していた。その後、何度か参加枠の上限が増やされたが、それ以降その枠は直ぐに埋まる状態が継続していた。

今回稼働開始した「SLP V2」では「SLP V1」に比べリスクが軽減されており、より高い利回りを得られるという。またプールの上限が毎週増加するとのこと。上限は50万USDCから1か月かけて200万ドルにまで段階的に増加するという。

プールの上限を増加させる正確なタイミングは公開されていないが、ユーザーが推測できるよう週を通していくつかのヒントや手掛かりを公開するとのことで、エイペックスプロトコルのX公式アカウントをチェックするようアナウンスされている。

なお「SLP V1」は終了する予定であることも発表されており、できるだけ早くプールから資金を引き出し、「SLP V2」プールに加入することを推奨されている。

関連ニュース

参考:エイペックスブログ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Blue-Planet-Studi

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した