カシオがコミュニティ会員権NFT発行、ポリゴンと提携し「VIRTUAL G-SHOCK」プロジェクト開始

1万5000個限定のコミュニティへの会員権NFTを発行

カシオ計算機が、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の新たなブランド戦略として、「バーチャルGショック(VIRTUAL G-SHOCK)」プロジェクトの開始を9月5日発表した。

このプロジェクトにおいてカシオ計算機は、イーサリアムのスケーリング開発を行うポリゴンラボ(Polygon Labs)と提携。ポリゴンチェーン上で、コミュニティへの会員権となるNFT(非代替性トークン)「G-SHOCK CREATOR PASS」を発行する。

カシオ計算機は発表にて、「G-SHOCK」のさらなるユーザー層拡大を目指し、NFTやメタバースなどバーチャルでのコミュニティの展開を開始し、共創企画の実施など新たな体験を提供していくと伝えている。

その第一弾として、ディスコード(Discord)での「VIRTUAL G-SHOCKコミュニティ」を9月5日にオープンする。公式ディスコードの限定チャネルの会員証として機能するNFT「G-SHOCK CREATOR PASS」保有者は、このコミュニティへアクセスし、共創企画に参加することができるという。

「G-SHOCK CREATOR PASS」の配布期間は、先行配布が9月23日12:00〜9月26日11:59(JST)で、一般配布が9月26日13:00~9月29日12:59(JST)だ。初回配布数量は1万5000個。無料で限定配布されるとのこと。

なお先行配布に参加するためには公式サイトからCASIO IDの登録が必要だ。

配布対象国は日本、アメリカ、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、イギリス、ポルトガル、オーストラリア、インド、シンガポール、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピンだ。

なお共創企画では「G-SHOCK CREATOR PASS」のデザイン(カラー・素材・柄)を決定する「G-SHOCK CREATOR PASS カラーデザインコンテスト」が予定されている。応募のデザインからコミュニティ内で投票を行い、最優秀賞に選ばれた作品は、実際のパスのデザインとして採用されるとのことだ。この他にもコミュニティ内で様々な企画を今後予定しているという。

G-SHOCKブランドの新たな発展目指す

カシオ計算機は、この取り組みを皮切りに、バーチャルで「G-SHOCK」の新たなユーザー体験を提供していくという。

カシオ計算機の執行役員で時計BU事業部長の高橋央氏は、米国ブロックチェーンメディアであるザ・ブロック(THE BLOCK)に対し、ポリゴンをWeb3事業の立ち上げに選んだ理由として、NFTのミント(発行)・管理のプロセスがシームレスで簡単に行える点や、高速取引が可能な点などを挙げている。

高橋氏によれば、「バーチャルGショック」は簡単にアクセスでき、革新的かつ包括的に構築されているため、ポリゴンを選択することは同社にとって最も自然で論理的なものであったという。

高橋氏は、今年40周年を迎えたG-SHOCKブランドを、企業とユーザーが共に発展させていくことを目指すと伝えている。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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参考:カシオ計算機株式会社公式サイト
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Vladyslav-Severyn・Who_I_am

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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