バイナンスがベルギーでのサービス提供を継続へ、ポーランド部門通じて

ベルギーでのサービス提供を継続へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、ベルギーユーザーへのサービス提供継続を8月28日発表した。

発表によればバイナンスのベルギーユーザーは、同社のポーランド部門である「バイナンスポーランド(Binance Poland sp. z o.o)」の利用規約に同意することで、引き続きバイナンスのプラットフォームを利用できるとのこと。

ただし、ポーランドの規制要件に準拠するために必要なKYC書類の再提出をユーザーに求める場合があるとのことだ。

バイナンスは発表にて、これにより「現地の規制要件を遵守してベルギーのユーザーにサービスを提供し続けることができる」とし、「バイナンス・ポーランドは、ポーランドにおける暗号資産サービス・プロバイダー(VASP)としての登録に基づき、暗号資産取引所とカストディアンサービスを提供することができる」と続けている。

規制当局からサービス停止を命じられていた

バイナンスは6月、ベルギーの金融規制当局FSMA(Financial Services and Markets Authority)より、暗号資産取引とカストディウォレットサービス提供を即時停止するよう命じられていた。

FSMAの発表によれば、これは、バイナンスの暗号資産取引・カストディウォレットサービス提供の運営及び技術面に関連する企業27社のうち、19社が欧州経済領域(EEA)以外に拠点を置いていたためだという。

この際にバイナンスは、FSMAから複数回の情報提供要求を受けていたにもかかわらず、違反と見なされたサービスについて「EEA加盟国の法律を遵守し、当該加盟国から活動を行う正式な権限を付与された法人によって行われていること」を証明できなかったとFSMAから指摘されていた。

EEA加盟国にはポーランドが含まれる。

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参考:バイナンス
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Abscent84・rarrarorro

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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