USDCの米サークル、シンガポールで大手決済機関ライセンス取得

米サークルがシンガポールで大手決済機関ライセンス取得

米サークル・インターネット・フィナンシャル(Circle Internet Financial)が、シンガポールの機関投資家に対して、米ドルステーブルコイン「USDC」を提供することが可能になったと6月7日発表した。

発表によると、サークルの関連会社であるサークル・インターネット・シンガポール(Circle Internet Singapore)はシンガポール金融管理局(MAS)より大手決済機関(MPI)ライセンスを取得したとのこと。

このライセンスによりサークルシンガポールは、機関投資家が「USDC」にアクセスするためのアカウントを含む商品やサービスを通じて、デジタル決済トークンサービスを同国において機関投資家向けに提供できるようになったとのことだ。

サークルは今回のMPIライセンス取得について「サークルシンガポールがMASからMPI ライセンスを取得したことは、サークルが責任あるデジタル金融テクノロジー企業として高い評価を得ていることを裏付けている」と述べている。

なおサークルは2022年11月、MASより主要決済機関ライセンス保持者として原則承認を取得していた。これによりサークルは、シンガポールで決済に関連するトークン商品、ボーダレスな送金サービス、また国内での送金サービスを提供できるようになっていた。

その後今年5月にサークルシンガポールは、同国にオフィスを開設していた。

関連ニュース

参考:サークル
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Abscent84・Kandl

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した