メタマスクとムーンペイ提携、ナイジェリアでの暗号資産利用を促進

メタマスクとムーンペイが提携

web3ウォレット「メタマスク(MetaMask)」を提供するコンセンシス(ConsenSys)が、暗号資産(仮想通貨)決済ゲートウェイのムーンペイ(MoonPay)との提携を3月21日発表した。これにより「メタマスク」のナイジェリアユーザーが、同ウォレットから直接暗号資産が購入出来るようになったとのこと。

ナイジェリアは、アフリカ大陸の中で人口の多い国の一つであり、暗号資産の採用が急速に進んでいるという。しかし同国では、暗号資産を購入するためのアクセスや情報が限られていることが多く、暗号資産の売買が困難な場合があるという。

コンセンシスによると今回の両社提携によりナイジェリアユーザーは、より簡単かつ安全に暗号資産を購入し、利用できるようになるとのことだ。

具体的にはムーンペイのプラットフォームを利用することで、銀行振込などを通じてナイジェリアの通貨であるナイラを暗号資産に交換することが可能になるという。

またこの取り組みは、アフリカ大陸全体での暗号資産の採用促進につながることが期待されており、来月にはこの機能のロールアウトをケニア、ボツワナ、南アフリカに拡大することを発表している。

メタマスクのシニアプロダクトマネージャーであるロレンツォ・サントス(Lorenzo Santos)氏は「メタマスクとのパートナーシップにより、ナイジェリアのユーザーに、ナイジェリアの電子商取引ビジネスで広く使用されている支払い方法である銀行振込を提供できるようになります。この統合により、ナイジェリア人が簡素化されたユーザー エクスペリエンスを通じてセルフカストディウォレットに資金を提供できるようになることを願っています」と語っている。

コンセンシスは今年1月末にweb3学習シミュレーションプラットフォーム「メタマスクラーン(MetaMask Learn)」を提供開始しており、暗号資産のセルフカストディ(自己管理)に慣れていないユーザーの支援を世界中のユーザーに向けて進めている。

関連ニュース

参考:コンセンシス
デザイン:一本寿和
images:iStocks/pgraphis

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【6/7話題】米SECがコインベース提訴、SECゲンスラー委員長が「暗号資産は必要ない」と発言など(音声ニュース)

米SECがコインベースを提訴、バイナンス提訴の翌日に、米コインベースが規制枠組み推進の草案を支持、「米国は遅れを取っている」、米SECゲンスラー委員長、「暗号資産は必要ない」との考え明かす、米SEC、バイナンスUS関連の資産凍結を裁判所へ緊急要請、米ロビンフッド、SEC証券指摘の暗号資産を上場廃止検討か=報道、USDCの米サークル、シンガポールで大手決済機関ライセンス取得、SBI出資の英ゾディアカストディ、機関顧客にイーサ(ETH)ステーキング提供へ。ソフトバンク出資ブロックデーモンと、野村證券らのコマイヌ、海外大手の暗号資産取引所「OKX」がカストディアンに採用、Cboe Clear Digital、ビットコインとイーサの証拠金先物取引を提供へ。CFTC認可で、オーケーコインジャパン、ジリカ(ZIL)のステーキングサービス提供へ

Sponsored