LINEのウォレット「LINE BITMAX Wallet」、グローバル展開の「DOSI Wallet」に統合へ

「LINE BITMAX Wallet」と「DOSI Wallet」が統合へ

LINE Xenesis(ラインジェネシス)提供のデジタルアセット管理ウォレット「LINE BITMAX Wallet(ラインビットマックスウォレット)」が、グローバルで展開している「DOSI Wallet(ドシウォレット)」に統合することが2月24日発表された。

LINE Xenesisは、LINEの暗号資産(仮想通貨)事業およびブロックチェーン関連事業を展開するLINEの子会社だ。なお「DOSI Wallet」は、LINEの独自ブロックチェーン「LINE Blockchain」およびグローバルNFTプラットフォームの事業運営を行うLINEの子会社LINE NEXT(ラインネクスト)が提供している。

2020年8月に提供を開始したデジタルアセット管理ウォレット「LINE BITMAX Wallet」は、NFTなどのデジタルアセットをまとめて保有・管理可能な日本向けサービスだ。

サービス開始以降、「LINE BITMAX Wallet」において「LINE Blockchain」基盤のNFTが取引できる「NFTマーケットβ」の提供や、「LINE Blockchain」のトークン「LINK」に転換できる「LINKリワード」の受取りの他、2022年4月に提供を開始した「LINE NFT」の専用ウォレットとしてサービスを拡大していた。

また「DOSI Wallet」は、LINE NEXT提供のグローバルNFTプラットフォーム「DOSI」の専用ウォレットだ。2022年9月にベータ版として日本を除く世界180ヵ国においてサービスを開始している。なお「DOSI」では、NFTを景品として受け取ることが可能なイベント「DOSI Adventure(ドシアドベンチャー)」を実施し、累計参加回数が900万回を超えたとのこと。

発表によると今回の統合により、日本で展開している「LINE NFT」に加え、将来的に日本ユーザーが「DOSI」でのNFT購入や「DOSI Adventure」への参加など、「DOSI」に関連したサービスを利用できるよう準備を進めていくとのこと。

なお統合後も日本ユーザーへの「DOSI Wallet」提供主体はLINE Xenesisとなるとのことだ。

「DOSI Wallet」および「LINE BITMAX Wallet」は、LINE独自のプライベートブロックチェーン「LINE Blockchain」が基盤になっている。昨年12月に「LINE Blockchain」はオープンネットワーク(パブリックチェーン)化に向けて、メインネット「Finschia(フィンシア)」をローンチしている。

現在のメインネットである「Daphne(ダフネ)」を「Finschia」と統合し、LINEブロックチェーンを基盤としたブロックチェーンサービスのメインネットを統一する予定とのことで、その統合は2023年Q2(4-6月)中を予定しているとのことだ。

関連ニュース

参考:LINE
デザイン:一本寿和
images:iStock/dalebor

関連するキーワード

#LN

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【9/28話題】クラーケンが米・英上場株式の取引サービス提供を計画か、バイナンスがロシア市場から完全撤退など

米クラーケン、米国と英国の上場株式の取引サービス提供を計画か=報道、バイナンス、ロシア市場から完全撤退、クリプトドットコムが「PYUSD」優先取引所に、PayPalとPaxosとの提携で、米SEC、アークインベストメント申請の「現物ビットコインETF」の承認可否をまたも延期、上海市がブロックチェーン開発の計画発表。貿易・金融・メタバースの発展サポートへ、チェーンリンクのクロスチェーン相互運用プロトコル、コインベースのイーサL2「Base」で稼働、オンランプサービス提供のランプネットワーク、メタマスクと提携、Bitcoin Ordinalsの開発者、BRC20に代わるビットコイン用プロトコル提案、コイントレード、イーサリアム(ETH)のステーキングサービス提供開始