Mask Network、分散型SNS「マストドン」のサーバー「Pawoo」買収

Mask NetworkがMastodonサーバー「Pawoo」買収

暗号化メッセージングプロトコル「マスクネットワーク(Mask Network)」の関連会社「ソーシャルコープ(Social Coop)」が、分散型ソーシャルネットワーク「マストドン(Mastodon)」のサーバー(インスタンス)である「パウー(Pawoo)」を買収したことを12月20日に発表した。

「マストドン」はユーザー自身が、サーバーを開設するか、開設済みのサーバーを選んで参加する分散型SNSとなっており、現在190万人の月間アクティブユーザーを抱えている。またサーバーは単体として機能せずノードとして運用されている。

また「パウー」は元々、日本のIT企業ラッセルが2017年から運営していたサーバーだ。「パウー」ではイラストレーターやアニメファン、小説家、音楽愛好家など世界中で約80万人のユーザーを抱えており、「マストドン」で2番目に大きいサーバーだという。

そして今回の「パウー」買収は、マスクネットワークによる分散型ソーシャルネットワーク及び、無料でオープンなインターネットの構築に向けた動きとのことだ。

なおマストドン公式アプリは、以前にマスクネットワークが「マストドン」のコアビルダーチーム及び、ニューヨーク拠点のデザイン会社リッカビリティ(Lickability)と協力して作成したとのこと。

マスクネットワークは、ユーザーがTwitterやFacebookを介して暗号化されたメッセージを送信できるようにするプロトコルだ。ネイティブトークン「MASK」の保有者は、MaskDAOと呼ばれる自律分散型組織(DAO)を通じて、エコシステムの取り組みに投票ができる。

今年7月には、分散型ソーシャルネットワークエコシステムを構築する為、4,200万ドル(約55億円)規模のファンドを立ち上げており、分散型ソーシャルネットワークやインフラストラクチャ、クリエイティブコンテンツに投資していくことを発表していた。

関連ニュース

ツイッター創業者ジャック、分散型ソーシャルメディアの展望示す

ツイッターへの投資理由は「言論の自由支持のため」、バイナンスCZ言及

バイナンス、ツイッターのブロックチェーン活用支援するチーム組成

イーロンマスクのツイッター買収で、ドージコイン(DOGE)急騰

バイナンス・a16z・フィデリティら、イーロンマスクのツイッター買収をサポート

参考:Mask Network
images:iStocks/hapabapa

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した