SBIデジタルマーケッツ、米セキュリタイズとAPAC市場向けのデジタル資産PF開発へ

SBIデジタルマーケッツが米セキュリタイズと提携

SBIデジタルマーケッツ(SBI Digital Markets)が、デジタル証券プラットフォーム提供の米セキュリタイズ(Securitize)との提携を10月11日発表した。

両社はこの提携によりシンガポールでデジタルアセットの発行・流通プラットフォームを構築していくとのこと。

なお同プラットフォームは現在テストの最終段階とのことで、今年の11月中を目途に正式にサービスインし、当初は債権のトークン化から事業を開始予定だとしている。

SBIデジタルマーケッツは、SBIグループ傘下のSBIデジタルアセットホールディングスの子会社だ。SBIデジタルマーケッツは今年9月、シンガポールの中央銀行で金融規制当局でもあるMAS(シンガポール金融管理局)よりキャピタルマーケットサービス(Capital Markets Services:CMS)ライセンスを正式に取得している。

なおCMSライセンスは、機関投資家向けに債券や株式、オルタナティブ商品の発行・流通、関連事業のアドバイザリー業務やカストディ業務などのサービスを提供していく上で必要なものだという。

両社は現在開発中のプラットフォームを足掛かりに、アジア太平洋地域(APAC)における、主に機関投資家を対象としたデジタルアセットの発行・流通サービスを提供していくとのことだ。

SBIデジタルマーケッツ親会社のSBIデジタルアセットホールディングス(SBI Digital Asset Holdings)は今年9月から、シンガポールのデジタル資産関連プロジェクト「プロジェクト・ガーディアン(Project Guardian)」に参加している。

「プロジェクト・ガーディアン」はシンガポール金融管理局(MAS)が推進する、ホールセールの資金調達市場の効率化と流動性向上を目的としたトークン化債券・預金の機関投資家間での取引可能性などを検討するプロジェクトだ。今年5月31日に「プロジェクト・ガーディアン」は発足。同プロジェクトにはJPモルガン(JPMorgan)やシンガポールの最大手銀行であるDBS銀行らが参画している。

関連ニュース

SBIデジタルアセット、キャピタルマーケットサービス(CMS)ライセンス正式取得、シンガポールで

ポリゴン、シンガポールVC「Blockchain Founders Fund」のファンドIIへ出資

SBIデジタルアセット、シンガポールの機関投資家向けデジタル資産プロジェクトへ参画

野村証券と丸井グループ、自己募集型デジタル債発行で協業。セキュリタイズ活用

セキュリタイズとSTM、web3クラウドファンディング形式の資金調達実施

参考:SBI
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Rick_Jo

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【9/22話題】韓国釜山市がブロックチェーンシティ目指し本格始動、バイナンスが欧州でステーブルコイン上場廃止を視野など

韓国釜山市が「ブロックチェーンシティ」目指し本格始動、約110億規模のファンド設立も、バイナンス、MiCA準拠のためにステーブルコイン上場廃止を視野に、アスター(ASTR)、韓国大手bithumbに上場、ブリッジプロトコル「Wormhole」、「USDC」の「クロスチェーン転送プロトコル」統合

ブリッジプロトコル「Wormhole」、「USDC」の「クロスチェーン転送プロトコル」統合

ブリッジプロトコル「ワームホール(Wormhole)」提供の「ワームホールコネクト(Wormhole Connect)」が、米ドルステーブルコイン「USDC」をブロックチェーン間で転送する「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」と統合したことが9月20日に発表された

【9/21話題】コナミのPROJECT ZIRCONとNFTマーケットプレイス「リセラ」、コインチェックにイミュータブル(IMX)上場など

コナミ、初のweb3プロジェクト「PROJECT ZIRCON」とNFTマーケットプレイス「リセラ」発表、国内初、コインチェックにイミュータブル(IMX)上場。エイプコイン(APE)とアクシーインフィニティ(AXS)も、PayPalのモバイル決済アプリ「Venmo」、同社発行のステーブルコイン「PYUSD」を利用開始、ハッシュキーDXがIOSTのノードパートナーに参加、企業向けWeb3サービス開発支援で協力も、Polkadotエコシステムのコミュニティ「PolkaWorld」、資金提供を拒否され運営停止へ