バイナンススマートチェーンが停止、ブリッジのハッキング被害額1.1億ドル

BSCへのハッキングにより被害1.1億ドル

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のクロスチェーンブリッジがハッキングを受け、合計で200万BNB(約5.6億ドル)が不正に発行された。このハッキングにより、BSC(バイナンス・スマート・チェーン)が一時的に停止。記事執筆時点(10/713:30)においても停止状態は続いている。

今回攻撃されたのは「BSCトークンハブ」と呼ばれるBNBビーコンチェーン(BEP2) から BNBチェーン(BEP20) へのブリッジプロトコルだ。日本時間10月7日午前3時半頃にハッキングを受け、100万BNB(2.8億ドル)が2回に渡って不正に発行された。

スマートコントラクトの監査を行うHacken(ハッケン)によると、その後ハッカーは1.1億ドル分のBNBをBSCから移動し、Ethereum(ETH)、Fantom(FTM)、Polygon(MATIC)へ変換したと見られているとのこと。なお残りのBNBは依然としてBSC上に残されている。

BNBチェーン公式はこの事態を確認し、午前7時半頃にBSCの全面停止を発表した。この時点でBNBチェーン公式は「イレギュラーな動作が起きたため、BSCを一時停止しています」と説明している。

その後バイナンスCEOであるチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏から 「クロスチェーンブリッジであるBSCトークンハブでの不正実行により、余分なBNBが発行されました。すべてのバリデーターにBSCを一時的に停止するよう依頼しました。この問題は現在解決されています。あなたの資金は安全です」と詳細な報告が行われた。

今回のハッキングはユーザーの資産が盗まれたわけではなく、新たなBNBが不正に発行されたものであるため、ユーザーの資産は安全とのことだ。

またCZ氏は被害額について 「BSCから引き出された金額については1億ドルから1.1億ドルと見積もられています。しかし、コミュニティと社内外のセキュリティパートナーのおかげで、推定700万ドルがすでに凍結されています」と報告している。

現在、BNBチェーンは原因の特定とノードのアップグレードを進めているとのことだ。

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参考:ポリゴンOCEEF
デザイン:一本寿和
images:iStocks/metamorworks

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小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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