韓国釜山市がFTXと提携しブロックチェーン推進、バイナンスとの提携に続き

韓国釜山市とFTXが提携

韓国釜山市が大手暗号資産(仮想通貨)デリティブ取引所FTXと業務協定を締結したことを8月30日発表した。協定内容はブロックチェーン分野の多様な事業と釜山デジタル資産取引所設立を推進することを目的としたものとなる。

発表によると、FTXは釜山地域大学と連携したブロックチェーン特化教育及び、釜山市のブロックチェーン規制フリーゾーンを活用した多様な事業を共同推進して釜山ブロックチェーン産業の育成のために相互協力していく予定だという。

釜山市は以前から韓国におけるブロックチェーン・ハブを目指し、さまざまな取り組みを行ってきた。2019年にはブロックチェーン特区に指定されており、ブロックチェーンベースのIDサービス「B Pass」、地域通貨流通促進サービス「Busan Digital Voucher」、水産物物流サービス「B-Fresh」など多くのプロジェクトを展開している。

また先週には世界最大手の暗号資産取引所バイナンス(Binance)がFTXと同様の内容で契約を締結しており、FTXと同じく、釜山市のブロックチェーン規制フリーゾーンを活用して関連ビジネスやプロジェクトを促進することや、バイナンスが同市における関連研究と投資を支援することが予定されている。またバイナンスは、2022年内に釜山市で開催されるブロックチェーンウィークの開催サポートも行う予定だ。

釜山市長のパク・ヒョンジュン氏は「今回の協約で釜山デジタル資産取引所設立に力を入れ、釜山をブロックチェーン特化都市として造成して地域経済の新たな成長動力を確保する」と語っており、「今後もグローバルデジタル金融都市釜山に向けた一歩止まらない」と強調した。

関連ニュース

バイナンスが韓国釜山市と覚書締結、ブロックチェーン産業の発展促進で

韓国の無登録暗号資産事業者16社、措置対象へ

Crypto .comが韓国進出へ、決済と暗号資産の関連会社2社買収で

ソラナ(SOL)、韓国web3新興企業向けに130億円規模ファンド立ち上げ=報道

アニモカと韓国CUBE合弁会社、K-POPアーティスト動画NFTをエアドロップへ

参考:釜山市
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Junghee-Choi

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道