NFTドメインのアンストッパブル、88億円調達しユニコーンに

アンストッパブルドメインズが88億円調達

NFTを利用したweb3ドメインサービスを展開する米アンストッパブルドメインズ(Unstoppable Domains)が、シリーズAの資金調達ラウンドにて約88億円(6500万ドル)を調達したことを7月27日発表した。

アンストッパブルドメインズは2018年に創業された企業。NFTとドメイン名を紐づけることによって、ウォレットアドレスなどのような煩雑なアドレスを単純な文字列に置き換え、ユーザーの管理負担を軽減することを目指している。現在250万件以上のドメインを発行しており、同社のドメインは150以上のweb3アプリケーションおよび80以上のウォレットや取引所で利用可能とのことだ。ドメイン販売により同社はこれまでに115億円(8500万ドル)以上の売上を記録しているとのことだ。

今回の資金調達はパンテラキャピタル(Pantera Capital)が主導し、ポリゴン(Polygon)、コインゲッコ―(CoinGecko)、アルケミーベンチャーズ(Alchemy Ventures)など17社が参加したとのことだ。今回の資金調達でアンストッパブルドメインズの評価額は10億ドルを突破したとのことで、これにより同社はユニコーン企業の仲間入りを果たした。

アンストッパブルドメインズは今回調達した資金を活用し、プロダクトのイノベーションの促進、Web3分野でのパートナーシップの拡大を図り、デジタルIDのプラットフォームの構築を進めるとのことだ。

アンストッパブルドメインズCEOマシュー・グード(Matthew Gould)氏は以下のようにコメントしている。

「あまりにも長い間、企業が人々のデジタルアイデンティティを支配してきましたが、アンストッパブルドメインズはその力を人々の手に戻しています。私たちはユーザーが所有し、携帯可能なアイデンティティを解放するNFTドメインを通じて、何十億もの人々をweb3に誘うというビジョンを共有するパンテラやその他の投資家と提携できることを嬉しく思います」

なお7月27日よりGMOインターネットはアンストッパブルドメインズと協業し、国内に新会社「CryptoName(クリプトネーム) byGMO」を設立した。GMOでは、アンストッパブルドメインズのNFTドメイン登録サービスから提供開始しており、今年9月ごろにNFTドメイン登録代行・商標対応、2023年以降にNFTドメインの自社販売を開始するとしている。

関連ニュース

GMOがNFTドメインサービス開始、Unstoppable Domainsと協業で

保険証書NFT、IMAフィナンシャルが発行

ドル未満の個人取引を対象に、暗号資産の非課税化法案が米上院に提出

三井住友海上が「NFTアート専用保険」提供開始、「HARTi」出品作品対象に

NFTパスポート「Quadrata」、イーサリアムでメインネットローンチ

参考:Unstoppable Domains
デザイン:一本寿和
images:iStocks/denizbayram

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる