マスターカードが複数NFTマーケットプレイスで採用か、ムーンペイと連携

マスターカードが複数NFTマーケットプレイスで採用か

米決済大手マスターカード(Mastercard)が、複数のNFTマーケットプレイスらと、マスターカード決済導入に取り組んでいることが6月9日分かった。

そのマーケットプレイスとして、イミュータブルエックス(Immutable X)、キャンディーデジタル(Candy Digital)、ザ・サンドボックス(The Sandbox)、ミンタブル(Mintable)、スプリング(Spring)、ニフティゲートウェイ(Nifty Gateway)が挙げられている。

発表によるとマスターカードによる決済導入は、暗号資産(仮想通貨)決済スタートアップのムーンペイ(MoonPay)との連携により行うようだ。なお前述したマーケットプレイスにマスターカードが導入される時期など、その詳細については明かされていない。

マスターカードは今年1月、米ナスダック上場の暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)と提携し、同取引所が5月にオープンベータ版を公開したNFTマーケットプレイス「CoinbaseNFT」におけるクレジットカード決済に対応している。

また今回のマスターカードの取り組みにはNFTマーケットプレイス最大手のオープンシー(Opensea)の名前は上がっていなかった。しかし今年4月にムーンペイとオープンシーは提携しており、これによりオープンシーではマスターカードの他、ビザ(Visa)、アップルペイ(Apple Pay)、グーグルペイ(Google Pay)での決済が導入されている。

なおムーンペイは、このような暗号資産やNFT取引の決済インフラの需要を受けてか、昨年11月にはシリーズAで約630億円(5億5500万ドル)の出資を受け、半年も経たない今年4月には同シリーズの追加調達として約109.2億円(8700万ドル)の出資を受けている。

マスターカードによる40か国の35,000人以上を対象とした新たな調査結果では「調査対象の45%がNFTを購入したことがあるか、購入を検討する予定であり、日常的な買い物を暗号資産で支払ったり、クレジットカードやデビットカードでNFTを購入したりと、より柔軟な対応を求めている」と説明している。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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参考:マスターカード
デザイン:一本寿和
images:iStocks/jbk_photography・artacet

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
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