アスターがトークノミクス刷新、ASTRは長期的に約100億枚に収束へ

ASTRの発行量減衰導入で供給構造を明確化

レイヤー1ブロックチェーン「アスターネットワーク(Astar Network)」が、トークンエコノミクスの新モデル「トークノミクス3.0(Tokenomics 3.0)」を導入する。3月16日に公式ブログで発表された。

これにより同ネットワークのネイティブトークン「ASTR」の供給構造は、長期的に約100億枚へ収束する設計になる。

今回のアップデートでは、新たな仕組み「発行量減衰(エミッション・ディケイ:Emission Decay)」が導入された。これによりブロックごとのASTR発行量は時間とともに段階的に減少し、総供給量の増加ペースも年々低下する仕組みとなっている。現在のパラメータでは、ASTRの総供給は理論上約100億ASTRに収束する設計とされている。

一方で、発行上限100億ASTRで止まるわけではなく、あくまで発行自体は継続される。トークン供給は従来と同様にステーキング参加率に応じて変動する動的インフレーションモデルが維持されており、インフレーション率は一定ではなくネットワーク参加状況に応じて調整される。現在のインフレーション率は約3%水準とされている。

また最大年間インフレーション上限は、従来の7%から5.5%へ引き下げられた。この変更により、現在の供給量を基準とした場合、年間で約1億2,900万ASTR相当の発行削減になると説明されている。

さらに、バーン(焼却)メカニズムも引き続き供給構造に影響を与える。ネットワーク手数料の80%はバーンされる設計となっており、オンチェーン活動の増加に伴い焼却量も増加する。このため、実際の最終供給量は理論上の上限である約100億枚を下回る可能性がある。

アスターは従来、長期的な供給上限に関する明確な目標を持たない動的インフレーションモデルを採用していた。今回のトークノミクス3.0では、発行量減衰とインフレーション上限の引き下げにより、供給の長期的な見通しをより予測可能なものとする狙いがあるとしている。

なお、このトークノミクスはアスターコミュニティ(Astar Collective)における議論を経て整理されたものであり、プロトコルレベルでアルゴリズム的に定義された供給構造に基づいて運用される。

参考:アスターネットワーク
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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