韓国与党、暗号資産収益への課税を2年延期の提案=報道

システム整備後の課税を提案

韓国の与党「国民の力(국민의힘)」が、総選挙公約として暗号資産(仮想資産)課税猶予案を推進するようだ。現地紙ヘラルド経済が2月19日報じた。なお韓国では現在、暗号資産によって得た収益について課税対象外となっている。

報道によれば、「国民の力」は、暗号資産収益への課税を少なくとも2027年まで2年遅らせることを検討しているという。

同党はその理由を、韓国において現在、暗号資産領域の課税基盤が確立されていないことを挙げた。

「国民の力」は暗号資産課税のためのシステムを整えるべく、第22代国会で「暗号資産利用者保護法」の2段階を発議する計画だ。同計画にはカストディアンの定義や上場制度の法的導入、暗号資産証券取引所の設立等が含まれる。

「国民の力」はこの案を2030年を狙った選挙公約になるとみており、改正案を通過させた後、そういったシステムを構築する時まで少なくとも2年猶予が必要と見積もっている。

韓国では昨年7月に「暗号資産利用者保護法」が制定されており、今年7月19日から施行となる。

同法は、暗号資産利用者の資産保護を目的としたもので、暗号資産市場の不正取引行為の禁止や、事業者に対する金融当局の監視などが含まれるが、投資家保護と被害処罰だけに焦点を置いた点が指摘されていた。 

現行法では、2025年1月1日から暗号資産を譲渡·貸与して発生する所得はその他の所得に分類され課税対象となる。

デジタル資産は250万ウォン(約28万円)を超過する所持に対し、地方税を含めて22%課税される。

ちなみに株式所得は5000万ウォン(約565万円)から課税対象となっているため、暗号資産課税に対する「課税差別」だとの声も上がっているという。これを受けて「国民の力」は暗号資産への課税標準額についても検討しているとのことだ。

関連ニュース

参考:ヘラルド経済
images:iStocks/daboost・Harvepino

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【9/16話題】クラリティ法案の審議入りならず、ビットフライヤーがTRX・GRAM・ATOM・XDC取扱へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

ビットコインの量子コンピュータ対策に全体像、BIP-360やSHRINCSなど開発進む

イーサリアム(Ethereum)やビットコイン(Bitcoin)のプロトコル開発動向を取材するクリスティン・D・キム(Christine D. Kim)氏が、ビットコインの将来的な量子コンピュータへの対策について、複数の技術提案を組み合わせた全体像を示した。自身のニュースレター「BTCビフォア・ライト(BTC Before Light)」で9月8日に記事を公開し、9月15日に自身のXで紹介した

GO・Waymo・日本交通、国内初の完全無人タクシー運行目指す。2027年に東京で100台規模

タクシーアプリ「GO」を運営するGO、米グーグル(Google)の親会社アルファベット(Alphabet)傘下の自動運転企業ウェイモ(Waymo)、東京最大手のタクシー事業者である日本交通が、東京における自動運転タクシーの商用化に向けた戦略的パートナーシップに合意した