ジャックドーシー支援のBTCマイニングプール「オーシャン」、ブロックテンプレートポリシー導入へ

「オーシャン」がブロックテンプレートポリシーを導入

ムーモリン(Mummolin)提供のビットコイン(BTC)の分散型マイニングプール「オーシャン(OCEAN)」の新バージョンのリリースが12月21日発表された。

ムーモリンは「オーシャン」のブロックテンプレートポリシーを変更。新バージョンでは、いくつかのブロックテンプレートオプションを導入できるとのことだ。

ムーモリンによると、ブロックテンプレートポリシーの変更により「オーシャン」マイニングプールはスパムトランザクションをフィルタリングするか、フィルタリングせずにビットコインコアの実装のまま稼働するかの選択が可能になるとのこと。

これまで「オーシャン」ではビットコインの最小単位である1satoshi(0.00000001BTC)に通し番号をつけ、ひとつのsatoshiに任意のデータを紐づけるプロトコル「オーディナルズ(Ordinals)」などをフィルタリングしていた。

しかし今回の変更により、追加の手数料を支払うことで「オーディナルズ」によるインスクリプションを含んだトランザクションのフィルタリングをオフにすることが可能になった。

「オーディナルズ」は2021年11月に実施されたアップグレードである「タップルート(Taproot)」を経て実現した。「オーディナルズ」を利用することでビットコインネットワーク上にトークンやNFT(非代替性トークン)を作成できる。

このトークン規格はその特性上ビットコインネットワークを混雑させてしまうため、ビットコインネットワークの手数料の過剰な高騰や、取引速度低下をさせてしまう問題を抱えている。

そのためビットコインネットワークの主要なノードクライアント実装である「ビットコインコア」の開発者の一人であるルーク・ダッシュジュニア(Luke Dashjr)氏はこれに対し、スパム攻撃であるという見方を示しており、同氏のX(旧ツイッター)アカウントにて次回のバージョンの実装までに修正を行う見通しを述べている。

なおムーモリンは11月、シードラウンドにて620万ドルを調達。このラウンドには、元ツイッター(Twitter)CEOでビットコイン(BTC)支持者のジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏が参加している。

関連ニュース

参考:ムーモリン
images:iStocks/www.fotogestoeber.de

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【5/14話題】米コインベースのシステム全体が停止、Tanéがa16z委任でオプティミズムのガバナンスに参加など

米コインベースのシステム全体が停止中、現在は問題調査中、Tanéがオプティミズムのガバナンスに参加、a16z委任受け、米暗号資産団体がPAC発足、連邦議会選の候補支援 会員44万人から資金募る、ユニスワップ創設者が米大統領に暗号資産政策を見直すよう忠告、SECへの批判も、リップル社CEO、米政府がUSDTを標的にしていると発言。テザー社CEOはこれに抗議、Snap to Earn「SNPIT」のトークン「SNPT」、BOBG社で発行が決定、兼松、ブロックチェーン活用「TradeWaltz」で書類保管を全面電子化に、BlockdaemonがUAE進出、アブダビグローバルマーケット(ADGM)に登録、Eigen Layerの「EIGEN」が請求可能に、取引所には未上場、Fireblocks、認可済みカストディアンへのネットワーク提供へ、NYDFS規制下の信託会社設立も、オムニチェーンID認証展開「Layer3」、独自トークン「L3」初回エアドロを今夏実施へ、暗号資産ウォレット提供「エクソダス」、NYSEへの上場が遅延