エルサルバドルのビットコイン担保債券「Volcano Bonds」が規制機関の承認得る、来年3月までに発行へ

来年第1四半期に発効予定

エルサルバドル共和国のビットコイン担保債券「火山債(ヴォルケーノ・ボンズ:Volcano Bonds)」が、同国のデジタル資産委員会(CNAD)によって承認された。同国の国家ビットコイン事務局(ONBTC)が12月12日発表した。

この火山債は2024年の第1四半期に発行予定だという。

エルサルバドルは2021年、火山債を発行し10億ドルを調達すると発表。2022年11月には、エルサルバドルの政府議会が国内外の投資家に対する暗号資産関連の投資債券の発行を規制することを目的とした「デジタルアセット発行法」と呼ばれる法案を受理している。

またエルサルバドルは今年1月、ビットコイン担保債券に関する「デジタル証券法」を可決。この際に同国のナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領は、同法が火山債をまもなく発行する道を開くというONBTCからのメッセージをツイッター(現X)で公開していた。

火山債について

火山債はエルサルバドルの170の火山にちなんだもので、地熱を利用してビットコインのマイニングプロジェクトを支援するものであることが、ブケレ大統領によって明かされている。

火山債は10億ドル相当のビットコイン担保に発行され、資金調達を行う。10年間の期限付きで年間6.5%の利回りを投資家へ提供する。

調達資金の使途は、「ビットコイン・シティ」の建設やビットコインの大量購入だ。

ONBTCによれば、火山債は暗号資産取引所ビットフィネックス(Bitfinex)の傘下であるデジタル証券取引所ビットフィネックスセキュリタイズ(Bitfinex Securities)で発行されるという。

エルサルバドルは2021年9月に世界で初めてビットコイン(BTC)を法定通貨として採用した。

2022年11月にはブケレ大統領が、「私たちは明日(11月18日)から毎日1ビットコインを購入していく:We are buying one #Bitcoin every day starting tomorrow」と自身のXにてポストしていた。

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images:iStocks/images:moovstock・PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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