コインチェック、米ナスダックへの上場を延期か=報道

合併完了には「十分な時間がない」との報道

国内大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェック(Coincheck)の米ナスダック(NASDAQ)への上場が遅れるようだ。米コインデスクが5月25日報じた。

サンダーブリッジキャピタルパートナーズ4(Thunder Bridge Capital Partners IV:THCP)の取締役会は、5月16日付けの株主へ向けた予備委任状にて、上場延期の旨を伝えているという。

予備委任状によれば、コインチェックと合併を完了させる期日は7月2日(米国東部標準時間)であるが、その期日までに完了させるには「十分な時間がないと考えている」とのこと。

THCPは株主の投票に基づき、最大12ヶ月まで期限を延長することを提案したとのことだ。

これまでの経緯

コインチェックの持株会社としてオランダに設立されたコインチェックグループ(CCG)は、ナスダック上場の特別買収目的会社(SPAC)のサンダーブリッジキャピタルパートナーズ4(Thunder Bridge Capital Partners IV:THCP)と合併して、米ナスダック市場への上場を目指している。

この方針は2022年3月22日、コインチェックの親会社マネックスグループが、同日に開催した取締役会にて決議され、当初は2022年年内を目途にティッカーシンボル「CNCK」として上場予定と伝えられていた。

その後2022年10月の段階でコインチェックは、年内を目途に予定されていた米ナスダックへの上場が、現在も手続き進行中であることを「2023年3月期 第2四半期 決算説明会」の資料にて報告している。

なお同資料ではナスダック上場の目的を「THCPとの協働により、グローバルな投資家へのエクスポージャーを獲得し、米国の資本市場にアクセスし、成長戦略を実現する為にグローバルな人材を採用することで暗号資産事業の拡大を目指す」と記されている。

ちなみにコインチェックのナスダック上場取引が終了した場合、CCGはマネックスグループの連結子会社となり、コインチェックはCCGの100%子会社になる予定とのことだ。

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参考:予備委任状
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Foryou13

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髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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