Lido Financeの「stETH」、時価総額100億ドル突破

stETHが時価総額100億ドルを突破

リドファイナンス(Lido Finance)提供のリキッドステーキングプロトコル「リド(Lido)」が発行する「Lido Staked ETH(stETH)」トークンの時価総額が先週100億ドルを突破した。

記事執筆時点(3/2217:00)におけるコインゲッコー(coingecko)の統計では、「stETH」の時価総額は105億ドル(約1.4兆円)を超えている。時価総額ランキングについては9位となっている。なお8位はドージコイン(DOGE)、10位はポリゴン(MATIC)である。

リキッドステーキングとは、プルーフオブステークを採用するブロックチェーンにおいてステーキングを行う際に、ロックした資産と「1:1」の割合で価値が担保されているトークンを発行することで、ロックされた資産に疑似的な流動性を与えるサービスである。

なお「リド」ではイーサリアム(Ethereum)のステーキングと引き換えに「stETH」と呼ばれるトークンを発行している。ユーザーは付与された「stETH」でDeFi(分散型金融)を利用して再度ETHに交換できる他、「stETH」をレンディングなどで運用を行えば利回りを得ることも可能だ

なおリドではイーサリアムの他にもポリゴン(Polygon)、ソラナ(Solana)のリキッドステーキングを提供しており、それぞれにおいてstMATIC、stSOLを発行している。

リキッドステーキングは現在レンディング以上に得られる利率が高いという特徴がある他、イーサリアム(Ethereum)メインネット次期大型アップグレード「シャペラ(Shanghai/Capella)」実施により現在ステーキングでロックされているイーサ(ETH)が引き出せるようになるため注目されている。

また今年1月には、リキッドステーキングの総預かり資産額(TVL)が、500万ETH:70億ドル(約8,962億円)を超えDeFi(分散型金融)プロトコルの中でトップとなっている。また現在DeFi全体のTVLのうち20パーセントを超えるシェアを誇っている。

関連ニュース

参考:コインゲッコー
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Chan2545

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【5/14話題】米コインベースのシステム全体が停止、Tanéがa16z委任でオプティミズムのガバナンスに参加など

米コインベースのシステム全体が停止中、現在は問題調査中、Tanéがオプティミズムのガバナンスに参加、a16z委任受け、米暗号資産団体がPAC発足、連邦議会選の候補支援 会員44万人から資金募る、ユニスワップ創設者が米大統領に暗号資産政策を見直すよう忠告、SECへの批判も、リップル社CEO、米政府がUSDTを標的にしていると発言。テザー社CEOはこれに抗議、Snap to Earn「SNPIT」のトークン「SNPT」、BOBG社で発行が決定、兼松、ブロックチェーン活用「TradeWaltz」で書類保管を全面電子化に、BlockdaemonがUAE進出、アブダビグローバルマーケット(ADGM)に登録、Eigen Layerの「EIGEN」が請求可能に、取引所には未上場、Fireblocks、認可済みカストディアンへのネットワーク提供へ、NYDFS規制下の信託会社設立も、オムニチェーンID認証展開「Layer3」、独自トークン「L3」初回エアドロを今夏実施へ、暗号資産ウォレット提供「エクソダス」、NYSEへの上場が遅延