BMOがCME GroupおよびGoogle Cloudと連携
北米の銀行大手BMOが、米デリバティブ取引所運営CMEグループ(CME Group)およびグーグルクラウド(Google Cloud)との連携により、24時間対応のトークン化キャッシュ機能を導入する計画を3月24日に発表した。
具体的にBMOは、BMOとCMEグループの共通顧客である資本市場および商業銀行分野の規制対象金融サービス企業向けに、機関決済手段として24時間365日、米ドル建て資金を移転できるトークン化キャッシュ機能を、規制当局の承認を前提に今年後半に提供開始する予定だ。提供先は、CMEグループと同行の共通顧客である金融サービス企業とのこと。
今回の3社連携は、CMEグループとグーグルクラウドが2025年3月25日に発表した取り組みを踏まえたものだ。両社は当時、プログラム可能な分散型台帳「グーグルクラウドユニバーサルレジャー(Google Cloud Universal Ledger:GCUL)」を用いたホールセール決済と資産トークン化の試行を発表していた。
その際にCMEグループは、GCULの統合・テストの第1段階完了を明らかにした。また同社とグーグルクラウドは、同年後半に市場参加者との直接テストを開始し、2026年の新サービス開始を目指す方針を示していた。
発表によると、今回提供予定のトークン化キャッシュ機能では、GCUL上に構築されたCMEグループの許可制ネットワークを通じて、顧客が価値をより簡単かつ安全に移転可能にするという。
GCULは、参加する金融機関の口座と資産の管理を簡素化し、プライベートかつ許可制のネットワーク上での移転を可能にする仕組みだ。発表ではBMOを、GCUL上でCMEグループのトークン化キャッシュソリューションを提供する初の銀行と位置づけている。
BMOは、CMEグループのトークン化キャッシュソリューションを活用し、顧客が米ドルをトークン化した手段に変換して、CMEグループの証拠金付き商品で利用可能にする予定とのこと。同ソリューションは、機関投資家による高額のリアルタイム決済需要に対応するよう設計されているという。
またBMOは、従来の商業銀行資金をデジタル形式で扱うトークン化預金の基盤も整備し、より幅広い顧客に向けて、企業間決済や資金移動、プログラム可能な資金活用へと用途を広げる方針とのこと。
さらに同社は、顧客が米ドルを24時間365日、トークン化預金やトークン化キャッシュに変換可能にする予定だという。これにより同社は取引時間の延長や、より継続的な市場運営、従来の締め時刻に左右されない担保移動といった需要への対応を目指すとのことだ。
参考:BMO
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