米オンラインゲームのファンデュエルとデリバティブ取引所CME、予測市場アプリ提供へ

ファンデュエルとCMEが予測市場参入へ

米オンラインゲーミング大手ファンデュエル(FanDuel)と、デリバティブ取引所運営大手CMEグループ(CME Group)が、予測市場アプリ「ファンデュエル・プレディクツ(FanDuel Predicts)」を12月に提供開始すると11月12日に発表した。

ファンデュエル・プレディクツは、ユーザーがスポーツ競技の結果や金融・経済指標に関する「イベント契約(Event Contracts)」を売買できるモバイルアプリとして独立提供される。アプリでは、野球、バスケットボール、アメリカンフットボール、アイスホッケーなど主要スポーツの結果に関する契約が取引可能となる。

オンラインスポーツベッティングが未解禁の州では、先住民保護区を除く居住者がスポーツ関連のイベント契約を取引できる。一方、当該州でオンラインスポーツベッティングが合法化された場合、同州ではスポーツ関連イベント契約の提供は停止される予定だ。

スポーツ以外では、S&P500やナスダック100などの株価指数、原油・天然ガス・金などの商品価格、暗号資産(仮想通貨)、国内総生産(GDP)や消費者物価指数(CPI)などの経済指標を対象としたイベント契約も提供される予定だ。

予測市場分野では、大手テック企業や金融メディアがデータ対応を強化している。米グーグル(Google)は11月6日、金融情報サービス「グーグルファイナンス(Google Finance)」に予測市場データを表示する新機能を追加すると発表した。これにより、ポリマーケット(Polymarket)や米商品先物取引委員会(CFTC)登録市場カルシ(Kalshi)の市場確率を従来の金融指標と並んで閲覧できるようになる予定だ。

またポリマーケットは11月13日、「ヤフーファイナンス(Yahoo Finance)」の独占予測市場パートナーに選定されたと発表した。今後数カ月以内に同サイト上で「予測市場ハブ(Prediction Markets Hub)」が提供され、主要な経済・政府・市場イベントの確率データが記事や相場情報と共に表示される予定だ。

こうした動きから、予測市場は投資判断や情報分析における活用機会が広がりつつある。今回のファンデュエルとCMEグループの取り組みも、こうした市場拡大の流れの中で進むものとみられる。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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