ウィンクルボス兄弟のジェミナイ、予測市場取引を提供か=報道

Gemini Space Stationが予測市場取引を提供か

ウィンクルボス(Winklevoss)兄弟創設のジェミナイ・スペース・ステーション(Gemini Space Station)が、予測市場取引の提供を準備していると、「ブルームバーグ(Bloomberg)」が事情に詳しい関係者の話として11月5日に報じた。

米暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミナイの持株会社ジェミナイ・スペース・ステーションは今年5月、米CFTC(商品先物取引委員会)に対してDCM(指定契約市場)として運営するデリバティブ取引所「ジェミナイ・タイタン(Gemini Titan)」の設立認可を申請した。DCMはCFTCの監督下で運営される先物取引所。DCMでは先物やオプションを上場でき、個人投資家や機関投資家がアクセスできる。

関係者によると、この取引所で予測市場取引を提供する案が社内で検討されているという。提出書類では、経済・金融・選挙・スポーツに関する予測市場取引の立ち上げが計画されているとのこと。

なおジェミナイ・タイタンの規制承認の申請は現在も審査中だという。また、CFTCによる新規取引所の承認プロセスには数カ月から数年かかる可能性があり、米政府閉鎖の影響により承認はさらに遅れる可能性があるとのことだ。

ちなみに、ジェミナイ・スペース・ステーションは11月10日に上場後初の四半期決算を発表する予定だという。なお、同社が8月15日に米国で提出したIPO(新規株式公開)目論見書では、同社運営の米暗号資産取引所ジェミナイについて、今年上半期は収益が減少し、損失が拡大したと明らかにした。

参考:ブルームバーグ
画像:iStocks/jauhari1

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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