コインベース、ラップド資産のブリッジ基盤にチェーンリンクの「CCIP」採用

コインベースがチェーンリンクCCIPをブリッジ基盤に採用

米国上場の暗号資産(仮想通貨)企業コインベース(Coinbase)が、同社発行のラップド資産「コインベース・ラップド・アセット(Coinbase Wrapped Assets)」のブリッジ基盤として、チェーンリンク(Chainlink)のクロスチェーン相互運用プロトコル「CCIP」を採用したと12月11日に発表した。

今回の採用によりCCIPは、すべてのコインベース・ラップド・アセットにおける独占的なブリッジソリューションとして利用される。これにより、対象となるラップド資産は複数のブロックチェーン間で移転・展開できるようになる。

コインベース・ラップド・アセットには、cbBTC、cbETH、cbDOGE、cbLTC、cbADA、cbXRPなどが含まれている。発表時点で、これらのラップド資産の合計時価総額は約70億ドル(約1兆円)規模となっている。

CCIPは、異なるブロックチェーン間での相互運用を可能にするクロスチェーンプロトコルで、チェーンリンクが提供する分散型オラクルネットワークを基盤としている。同社によると、同ネットワークは分散型金融(DeFi)領域で広く利用されており、これまでに累計27兆ドル超の取引価値を支えてきたという。

12月4日、コインベースが関与するレイヤー2ブロックチェーン「ベース(Base)」とソラナ(Solana)を接続するブリッジがCCIPにより稼働開始した。今回の発表はこれに続く動きとなる。

コインベースは、ラップド資産を通じて複数のブロックチェーン上で自社発行資産の展開を進めており、今回のCCIP採用により、そのクロスチェーン展開を一段と拡大することになる。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

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