レボリュート、株式売却で企業評価額75Bドルに到達

レボリュートの評価額が750億ドルに

英フィンテック企業レボリュート(Revolut)が、株式売却の完了により同社の評価額が750億ドル(約11兆7,750億円)に達したと11月24日に発表した。

レボリュートは、プロトレーダー向け暗号資産(仮想通貨)取引所「レボリュートX(Revolut X)」を運営しており、世界の利用者数は6,500万人を超える。また法人向けサービス「レボリュート・ビジネス(Revolut Business)」は、2025年時点で年率換算ベースの収益が10億ドル(約1,570億円)規模に達したという。

また同社は2025年にて、メキシコで銀行業の最終認可を取得し、コロンビアで銀行法人化ライセンスも取得した。今後はメキシコおよびインドでの銀行サービス提供開始を予定している。レボリュートは、100カ国・1億ユーザー規模の「グローバルバンク」を目指す戦略を掲げている。

今回の株式売却は、コートゥー(Coatue)、グリーノークス(Greenoaks)、ドラゴニア(Dragoneer)、フィデリティ(Fidelity Management & Research Company)が主導し、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)、フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)、T・ロウ・プライス(T. Rowe Price Associates)などが参加した。エヌビディア(NVIDIA)の投資部門エヌベンチャーズ(NVentures)も今回の取引に参加し、レボリュートとのAI分野での協力関係を強化するという。

同社の評価額は、2024年の強い業績に支えられている。レボリュートの2024年通期の売上収益は40億ドル(約6,280億円)で前年比72%増、税引前利益は14億ドル(約2,198億円)で前年比149%増となった。

なお今回の取引では、社員が保有株式の一部を売却できる機会も提供された。レボリュートによる社員向けの株式売却機会の提供は今回で5回目となるとのこと。

参考:レボリュート
画像:PIXTA

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あたらしい経済 編集部

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