TRX財務戦略へ移行の一環で
ナスダック上場企業SRMエンターテイメント(SRM Entertainment)」(旧ティッカー:SRM)が、社名を「トロン(Tron)」に変更したことを7月16日に正式に発表した。
発表によれば、社名変更は同社の暗号資産(仮想通貨)トロン(TRX)の財務戦略企業への主要事業の転換に伴って行われた。
また社名変更と同日付で、ティッカーも「TRON」に変更された。
トロン社(旧SRMエンターテイメント)は、TRXのトレジャリー戦略へ向け、プライベート投資家との間で1億ドルの株式購入契約(SPA)を締結。
SPAの条項としては、シリーズB転換優先株式100,000株(転換価格1株あたり0.50ドルで最大2億株に転換可能)に加え、220,000,000株分のワラント(転換価格同0.50ドル)も発行される。
この契約における独占引受代理店は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の息子エリック・トランプ(Eric Trump)氏らが理事を務めるNYの ドミナリ・セキュリティーズ(Dominari Securities)が務める。
この戦略的投資の一環として、トロンの創設者であるジャスティン・サン(Justin Sun)氏が同社のアドバイザーに任命されている。
トロン社は現在、公開企業としては世界最大のTRX保有者で、その数は3億6,500万TRXに登るという。記事執筆時点(2025年7月17日12:40/1TRX=0.31ドル)の価格でドル換算するとその額は、およそ1億1,315万ドル(約168億1,455万円)相当となる。
トロン社のCEOであるリッチ・ミラー(Rich Miller)氏は、「今回の変更は、TRONのトレジャー管理を通じて長期的な価値を向上させるための当社の企業戦略における重要な転換点だ」とコメントしている。
この発表を受けてか、発表日以降、トロン社の株価は始値から終値までで約32.1%上昇した。
参考:発表・株価
画像:iStocks/Максим-Ивасюк・Thinkhubstudio