LGHLがHYPE・SOL・SUIのトレジャリー構築へ
米証券取引所ナスダック(Nasdaq)上場の金融デリバティブ取引を扱う証券会社ライオングループホールディング(Lion Group Holding:LGHL)が、米投資会社ATWパートナーズ(ATW Partners)から6億ドル(約872億円)のファシリティ(資金調達枠)を確保したと6月18日に発表した。
この資金は、LGHLが推進する暗号資産(仮想通貨)ハイパーリキッド(HYPE)トレジャリーおよび、オンチェーン事業の立ち上げに充てられる予定とのこと。なおトレジャリーにはHYPEの他にソラナ(SOL)とスイ(SUI)が含まるという。
SOLとSUIは、大手暗号資産カストディ(保管)企業のビットゴートラスト(BitGo Trust Company)が管理するバリデータを通じて保管およびステーキングされる予定とのこと。なおHYPEの保管担当企業は明言されていない。
またLGHLは、アジアで初めてHYPEトレジャリーを保有する企業として、東京証券取引所(TSE)およびシンガポール証券取引所(SGX)でのセカンダリー上場を検討しているという。
ちなみにナスダック上場の医薬品製造会社アイノビア(Eyenovia)が6月17日、HYPEの準備金構築を目的に、総額5,000万ドル(当時約72.5億円)のPIPE(上場企業の私募増資)を実施予定であると発表した。
HYPEは、分散型取引所(DEX)「ハイパーリキッド(Hyperliquid)」およびその基盤となるレイヤー1ブロックチェーン「ハイパーリキッド」の独自トークンだ。HYPEは、2024年11月29日に発行開始された。
HYPEの価格は6月16日7:00頃40.23ドルだったが、アイノビアの発表を受け17日に一時45.12ドルまで上昇した。なお記事執筆時点での価格は36.22ドルとなっている(2025.6.20 15:15コインゲッコー調べ)。
参考:LGHL・コインゲッコー・SEC
画像:iStocks/LuckyStep48