アップル、X、Airbnbがステーブルコイン決済の導入検討か
米大手テック企業のアップル(Apple)、X(旧ツイッター)、エアビーアンドビー(Airbnb)の各社が、ステーブルコイン決済の導入に向け、暗号資産(仮想通貨)関連企業と初期段階の協議を行っていると「フォーチュンクリプト」が6月6日に報じた。
報道によると各社は、ステーブルコインの採用について取引コストの削減とクロスボーダー決済の最適化のための手段と見なしているとのことだ。
関係者から得られた情報によるとアップルは、自社の決済インフラにステーブルコインを統合する協議を1月から暗号資産企業と進めているという。
またXは、決済代行業者のストライプ(Stripe)とステーブルコイン決済導入に向けて協議中であるとのこと。
エアビーアンドビーについては、決済代行業者のワールドペイ(Worldpay)とステーブルコインの活用について協議しているという。
なおこれら3社がステーブルコイン導入について協議段階である中で、グーグルクラウド(Google Cloud)についてはペイパル(PayPal)のステーブルコイン「PYUSD」をすでに導入しているとのこと。同社は、グーグルの中央会計部門を通じて「PYUSD」による支払いを顧客2社から受けているとのことだ。
なお5月には、大手テック企業の米メタ(Meta)がステーブルコイン導入を再検討していると「フォーチュン」が報じていた。
メタは2019年の当時社名がフェイスブック(Facebook)だった際に、複数の法定通貨に裏付けられたステーブルコインを立ち上げる企業連合「リブラ(Libra)」を発足していた。その後プロジェクト名を「ディエム(Diem)」に変更したが、規制当局からの反発を受け、プロジェクトの継続を断念していた。
参考:フォーチュン
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